Artist's commentary
結局、「」さんと別れるまでずっと、「」さんと手をつないで歩いた。
今、わざわざ飛ばずに歩いて帰っているのは、「」さんと歩いた余韻をかみ締める為。「」さん、手をつないでも、意識してくれなかった。「」さんは、ずるい。私は、「」さんと手を繋いでいて、胸の高揚でずっと気が気でならないのに、「」さんはにこにこと私を見つめてるだけだ。そう思いながら、「」さんと握った手を胸に当てる。私、ずっと、貴方の傍に居るんですよ?私が先に・・・。「妖夢さん」と突然後ろから、声をかけられた。振り返ってみると、おでん屋で会った、仙人もどきが私の背後にいた。「ごきげんよう。またお会いしましたね」あらあらと仙もどきはまるで偶然会ったかのような素振りで私に話しかけた。・・・何の用ですか?と私が聞くと、「別に、何も用はありませんよ。私も帰り道がこちらなので、一緒に歩きたいなぁと思いまして」とふふっと笑って、仙人もどきは私に手を差し伸べた。何です?その手は?と聞くと、「あらっ、折角ご一緒するのですし、お手手繋ぎましょうよ。私、貴女とお友達になりたいですし」と仙人もどきは微笑んだ。貴女・・・何企んでいるんです?と私が聞くと、「あらっ?私とお友達になるのはお嫌ですか?。なら、「」さんと・・・」と仙人もどきが言いかけたので、私は反射的に剣を抜いていた。「いやん、怖いですよ?妖夢さん」と仙人もどきはうふうふと笑う。「」さんに手を出したら許さない・・・。と私は仙人もどきを睨みつける。「だって、私も「」さんと仲良く手を繋いで人だかりを闊歩したいですもの。肩を寄り添って、周囲から恋人同士と勘違いされながらね。勿論ただのお友達ですよ。そう、貴女と「」さんはただのお友達・・・」仙人もどきはこれ以上愉快な事はない様に私を見た。何が言いたいんですか!?私は仙人もどきに怒鳴っていた。「では、「」さんと布都様はどうなのでしょう?彼らは一緒に同居している様ですね。今朝お宅を訪ねた時はお揃いの食器で朝食を済ませていましたし、まるで、彼らが新婚の夫婦の様で。」私はこれ以上こいつの言葉を聴きたくなかった。聴きたくなかったので、斬りかけようと考えた矢先に、「いいんですか?このままで?」と仙人もどきは私を覗きこんで言った。「貴女、いいんですか?本当にいいんですか?」と言葉を続ける。・・・私は、・・・そんな事、・・・私は・・・いや・・・だけど・・・わっふるわっふる

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