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Artist's commentary
深夜の疾走
その夜彼女はいつものごとく、人気のない深夜の公園で野外露出を愉しんでいた。砂場に通りがかったとき、彼女は置き去りになった三輪車を発見した。誰かの忘れ物かと思い調べてみると、べダルが空回りして漕ぐことができなくなっている。捨てられたものだと判断した彼女は、遠慮なく使わせてもらうことにした。とはいえペダルが壊れているので、地面を蹴って前に進むしかなく、思ってたほど楽しくない。「そう言えば最近ワンパターンになってて、ちょっと刺激が足りなかったんだよなぁ」彼女はまるで誰かに言い訳するようにそんな独り言を呟いてから、大胆な行動に出ることを決意する。そして彼女は公園脇の下り坂に移動し、三輪車に跨った。「こんなにドキドキするの、久しぶりかも」呼吸を整えた後、彼女は思いっ切り地面を蹴った。
彼女が三輪車にはブレーキがないことに気づくのは、数秒後のことである。
■描こうとしているものがなかなかうまく描けず、落書きしてたらこんなのができてしまいました。思いの外いい感じに仕上がったと自画自賛してるんですが、どんなもんでしょうか?