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Artist's commentary
ミッド・ナイト・パープール
"丑三つ時。夜の帳が下りたあと。誰も居ないはずの幻想の水辺
で音がした。すらりと伸びた足先が湖の中で、ぱちゅり、
ぱちゃりと、小波を立てる。彼女はすっと両手の平で水を掬い
上げると、それを空に向かって放り投げた。水しぶきは踊り、地に
落ちることなく、揚羽蝶の姿となって空を舞い続ける。美しき
妖怪の水遊びを遠くから眺めていたその時。紫色の瞳と視線が
重なった。「――ねえ。私をスキマから覗いて、楽しい?」"
イラスト:稲守竜砂

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