『とっても嘘くさい』

『（とはいえ、義理でもこんな可愛い娘のチョコなら受け取っちゃうんだけど）』

『（まずは開封、・・・ん、パッケージに”おいしいよ”の文字と一緒にこの娘のデフォルトされた顔が。ふっ、容姿も可愛いのに、更に可愛いことしてくれるじゃないの）』

パカッ

『（へぇー･･･中身もかなりこだわっている。見た目はピノコニーの最終章で出てきた花火爆弾人形だな）』

『（精巧に出来ていて食べるのが勿体無い、この娘も食べて欲しそうに見てるから食べてみよう）』

『いただきます』

パクッ

『（ほぉー・・・こう来たか。チョコとは言ってもホワイトチョコがベースの味、黒髪の部分はどう見ても普通のチョコなのに）』

『（うん、やっぱりホワイトチョコだ。ブラックなのにホワイト、中々面白いことをする・・・ん？）』

『（チョコの最深部に苦味が･･･これは岐黄解毒丸。ホワイトチョコの独特な甘みと苦味のある岐黄解毒丸の相性が抜群だ）』

『（とても食べやすい、だから次から次へと口にほおばってしまう。これはお酒が飲みたくなるな）』

『スラーダ、頂いてもいいですか？』

『（来た来た、ピノコニーといえばスラーダでしょ。チョコを食べてスラーダをグイッと）』

『（うーんたまらん。甘味と苦味をスラーダで流し込んだ後の爽快感、これで完成されている。）』

『（これを発明した人間は天才だな、つまり私が天才、なんちゃって）』

パクパク･･･ゴク、パクパク･･･ゴク・・・

『（あれ？チョコとスラーダを飲み続けてるけど一向に酔う気配がない・・・あ、しまった）』

『（岐黄解毒丸、これは身体の毒素を全部分解してしまうからアルコールは分解されてしまうんだ）』

『（目の前のお嬢さんがしてやったりとにやにやしている）』

『（くぅ・・・こうなることまで読んでいたのか、イキなこと、いやナマイキなことしてくれるじゃないの）』

『（とはいえ、美味しかった）』

『ふぅー・・・、ごちそうさまでした』

※

供養。