
Artist's commentary
Laughing Ball Workshop
責任者:笑い玉制作室長&菊丸文太(工場長)
文章:菊丸文太
編集:菊丸文太
2003年5月月日UP
ACT.06:守護神登場!
ここ菊丸秘密エネルギー工場内にある、もっとも重要な施設
笑い玉制作室では、今日もフリーエネルギー「笑い玉」の研究が行われていた。
ちょうどデジカメを持った少女が仕事を終わらせた所だった
「は~い!お疲れ様ぁ瞳先輩」
「ほ~い!香ちゃんもお疲れ様(⌒-⌒)」
「先輩っ」
はずんだ声で、瞳に駈け寄る香
まだ14歳の少女だが、カメラの腕を工場長に買われ
瞳の専属カメラマンをしている
「今回のコスプレは、すご~く良いですねっ!!
すごく似合います」
「え!ほんと?」
ホリゾントのすぐ横にある姿見で、自分を写しにっこりとする瞳
全身を覆う樹脂繊維のその衣装は、瞳の体のラインをくっきりと浮かび上がらせている
着るときは、重たいやら着にくいやらで大変だったが
今回の衣装は、その苦労も吹き飛ぶ程のデキだった。
「先輩のその姿・・・・・・ふぅ」
なにやら潤んだ目で瞳を見つめる
「え?何??」
「疼いちゃいます(*^_^*)」
「も~ な、何いってるのよっ!香ちゃんてばぁ!!」
「だって~先輩ってなんだかHっぽいエネルギー出してるんだもん」
「も~!香ちゃんっ」
「あ!その照れた顔もかわいい!!」
そういいながら、撮影を再開する香
「お~い香くん、もういいだろ?」
撮影を横で見学していた工場長が、声をかける
「もう2,000枚は撮っただろ?まだ足りないのか?」
2000枚とは、香が瞳を撮影した枚数である
今回の撮影目的は、工場の研究を広く世間に知ってもらうための
ポスター用で、香の腕であれば32Mのメモリーカード一枚で足りるはずなのだが・・・
「工場のポスター用の画像だったら、最初の1枚で充分です」
「へ?じゃあ3時間かけたこの撮影って?」
「私の趣味です(^o^)」
すずしい顔でサラリと言ってのけた香に、工場長の怒る気も萎えてしまった
そして瞳の少しずれた一言
「え~最初のってどんなポーズだったっけ?」
これ↓
「よ~し、今日は解散!」
「は~い」
思わずハモル瞳と香
「むふふ先輩と一つになったわ~」
瞳に抱きつき嬉しそうにする香
「瞳ちゃんは、チョットのこってくれ」
工場長が声をかける
「あ!は~い」
「ちぇ~一緒にシャワーしようと思ったのにぃ」
香は瞳に逃げられ、ぷくっとほっぺを膨らましながら
部屋を出て行った。
工場長は撮影後の瞳の高揚した状態を見て
瞳の周囲にある「笑い玉」の再計測しようと提案した
「うん、思ったとうりに高い数値だな」
「ほんとですか?何番目くらい?」
「ベスト1だ・・・DOAの霞の衣装を越えたぞ、
いや、ホントに凄い数値だ」
「へへへやっぱりね~」
いつもにも増しニコニコする瞳をみて
「なんだ?」
「え、なんですか?」
「いや・・嬉しそうだな」
ニコニコ顔をさらに輝かせて
「だって、この衣装なんだか気に入っちゃって」
(やはり、ただコスプレすればいいと言う訳ではなく
瞳ちゃんのやる気が笑い玉を増大させているようだな・・・・
笑い玉室長の仮説は正しかったようだ。)
「ああ、今回は衣装部のニーナさんの力作だ
後でお礼を言っとけよ」
「うん!」
改めて瞳のプラグスーツ姿を見ると、確かに香の言うようによく似合っている
つ~か、めちゃくちゃカワイイ!
工場長は、今までにない感情が湧いてきた自分に驚愕していた
なにかがおかしい、先程から機械のボディーの隅々までが活性化しているのに
意識は、霞がかかったようにぼやけていた
自分の横に居る瞳ちゃんも、光に包まれたように光って見える・・・・
「瞳・・・」
「ん?」
思わず名前を呼んでしまい、それに大きくて邪気のない瞳で
見つめ返され、うろたえる工場長
「え!あ~そうだな・・・」
とっさに周囲を見回し、たまたま自分の方に向いて三脚に固定されたカメラを見つける
「そうだ!記念にツーショットで撮ろう」
そのでまかせの台詞は、およそ普段の工場長からは考えられない台詞だったが
瞳もその提案には、賛成だった
「うんッ!撮る撮るッ!」
瞳は、勢いよく工場長に駈け寄り、その膝にチョコンと腰掛けた
「はう」
工場長が、素っ頓狂な声をあげるのも無理もない
体のラインがくっきりとでた衣装で、その素材は薄手!
しかも巨乳美少女(笑)が、その膝に腰掛けたのだ
全くの予想外の展開だった!
さらにやわらかい感触と、少し汗の混じった甘い香・・・・・・
瞳はあくまで無邪気だったが、工場長のモーターの回転数(心拍数)は急上昇していた
気が付けば、笑い玉制作室内には、すでに従業員の姿は無く
薄暗い地下室に二人っきりだった
(ウググッ!いかんっ!!
り、理性がぁ・・・耐えるんだ俺っ
あああ、でもこの匂い・・・・・・
それに目の前の、たわわな・・・・・
あんなにツンツンして・・・・・)
「じゃセルフタイマー押しますよ~」
「あ!うむ」
赤外線リモコンの小さな装置をカメラに向ける瞳
ピツ!
「は~い、押したよっ」
瞳に声をかけられる事により、何とか我に返り
大事な従業員に手を出すとゆ~大事故を回避するのに成功するかに見えたその時!
「や~なんだか照れるなーッ!
でも、初ツーショットですねー!!」
瞳は顔を上に向けるようにして工場長に顔を向けそう言った
工場長に体をもたれかけて、髪の毛は工場長のほほに触れていた
しかも胸をはるその体勢は、瞳の大きな胸を更に強調していた
「ドクン!」
ピ
ピ
ピ
シャッターが切れる寸前の電子音が鳴り
瞳が体を戻そうとした、その瞬間・・・・・・・・・
「思い出としてっ!思い出としてっ~!!」
がば!
「ひゃぁ!」
工場長の理性は吹き飛び、瞳に後ろから抱きついた!
その手が、瞳の胸を掴むその一瞬前!
疾風のごとく笑い玉制作室に飛び込んできた女が
工場長に鋭い蹴りをくらわせる
「いーかげんにしやがれ!
このセクハラロボット!!」
工場長は、歪にねじれながら吹っ飛び壁に激突した
薄れゆく意識の中、今の出来事の分析をしていた(笑)
(しかし、女の子が膝に座っただけで、こんな反応を示すとは・・・・
フッ俺らしくもない。
いや、しかし・・・・・・
あの濃密な笑い玉エネルギーの中では、誰もがおかしくなるのでは?
笑い玉室長だったらなんと言うだろうか?
『若い娘の乳に惑わされるとは、貴様は男子中学生みたいじゃのう』とでも言うだろうな・・・フフリ
うむ、確かにあの心の燃え上がり方は・・・・・・・
笑い玉とは、不思議なエネルギー体だ・・・・・
心にも作用するのか?
ああ・・・それにしても瞳ちゃんを襲わずに済んで本当によかった・・・・・
万が一のガードに、彼女を雇っておいて正解だったな)
工場長は意識が切れる寸前に、蹴りを放ったこの女に感謝した。
女の名は!
「真希さんっ!」
突然工場長を蹴り飛ばした女を瞳はそう呼んだ
「いてて、相変わらず固い顔だなコイツ」
「どーしたんですか真希さん、いきなし工場長を蹴って?!」
ビックリした様子で瞳は訪ねた
「なんだ?気が付かなかったの?」
真希と呼ばれた女は、にっこりと笑いながら瞳の方に向き直る
「コイツ、瞳に抱きついたろ?」
言われてみれば、抱きつかれてたような・・・
「あ!でも、工場長はよく抱きついてきますから・・・・」
あくまで気が付かない様子の瞳に、真希は今撮影したポラを
カメラから抜き、瞳に手渡す
「あ!」
その写真は、エロ顔丸出しの工場長が自分の胸を今まさに鷲掴む寸前の
決定的な写真だった。
「ってことで!アンタの安全は私が守ってるからね、安心しな!(⌒-⌒)」
続く
さて、今回初登場の真希さん
瞳ちゃんを何気にガードする、謎の女
足技の達人で、チェーンスモーカーで色黒(笑)ですが、今後の活躍にご期待ください!
次回から序々に正体を明かしていきますね!
『よろしくなッ!!』
蛇足話:
今回の出来事にショックを受けた工場長は
対笑い玉装置を自らの体内組み込んだ
「もう二度とこんな失態はしないぞ!」などと言ってるが
はたして、笑い玉の影響だけだったかは不明なり
ネタ話:
第一稿では、三人の男子小学生が瞳ちゃんに襲い掛かるってネタだったんだけど(笑)
どこでどうなったのか・・・・・・・(^^ゞ
工場長らしくない話になってしまった
念の為話:
リアルワールドの菊丸文太と、この物語の菊丸文太は
別人格ですからね(^^;)
from: http://fuki.sakura.ne.jp/~kikuene/graphic/waraidama/no_06/warai06.htm