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Artist's commentary
昔から、君の赤色が好きだった。
小さい頃から赤色が好きだった。お気に入りのクレヨンの箱に赤いクレヨンが無いとなんだか不安になったし、庭の椛が赤く染るから秋が好きになれた。
八百屋で買う熟した林檎、おばあちゃんから貰った小さなダルマ、誰かが染めた椛の葉っぱ、東の神社の大きな鳥居。みんな好きな色だった。
東の神社の巫女さんは里で何かあると真っ赤なリボンとスカートを揺らしながら駆けつけてくれる。その色がいつも噎せ返るほど眩しかった。僕は、彼女にしかないその色になんだかいつも憧れていた。
綺麗な色だった。綺麗で、大好きだった。