深々と降り積もる一面の銀世界に赤が広がる。
「──どうして…どうしてこんな無茶をなさるんですか!!私は所詮偽物の婚約者です。ルーカス様が身を挺する程の価値なんて……」
…困ったな。泣かせるつもりなどなかったんだが。 「…どうして、お前が泣くんだ…。お前が無事ならそれでいい」
#仮初の執事と公爵の秘事
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