Artist's commentary
【PFLS】一般兵の咆哮【灰色熊の戦い】
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俺の故郷には不思議な風習があった。
温もりをもたらす竜が50年に一度村のすべてを焼き払う。
竜は特に退くでもないから一度集落を離れてまた村を立て直す。
それを繰り返すというものだ。
子供の頃は、せっかく作った村なのになんとも理不尽だって思ってた。
そんな風習の中に居た竜が……なんか上に女の子が乗ってる…?というかくっついてるが、多分あの竜が戦場にいる。
めちゃめちゃ怖そうな敵軍の将やらなんやらと戦ってるのを見て俺は居ても立ってもいられなくなった。
ご領主、唐突に離れてごめん。
今ならあいつに少しくらい恩返しができる気がするんだ。
あんたはそりゃもう理不尽だけど、それでもみんな穏やかに、楽しく暮らしてた。
その暮らしをくれたのは間違いなくあんただ。
だからほんのちょっと、一瞬の隙でも作れれば、たった一太刀でも防げれば
お前!この化け物女!俺を!俺を見ろ!!
そのなまくらで俺の相手もしてもら
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その瞬間、不運にもデア・ヴァーサラウの降らせていたヴォルカニックフェザー(pixiv #73393749 »)の直撃を受けて
彼は吹っ飛んでいった。
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ファーナル領兵、カーライル
デア・ヴァ―サラウの恩恵を受けていた村の出身。
出稼ぎのため兵隊としてノーザリア帝国軍に編入。
その後ファーナル領へ戦闘指南役の補佐として出征。
補佐とはいえ戦いが上手いというわけではなく体の丈夫さが売りで稽古中にビシバシに打たれる役としては適任だったため連れてこられたそうだ。
今回のファーナル領兵団の遠征にも参加していた。
言動は粗野だが実直でまじめな性格な彼は領内でも信頼にあつかった。惜しい人物をなくした。
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お借りしました
アデラさん「pixiv #72938717 »」
デアちゃま(ひとのすがた)「pixiv #73283146 »」
(りゅうのすがた)「pixiv #73124885 »」