Artist's commentary
ユフィ編の感想!
夏!!
どうもえすじーけーです。
気づけばお盆ですが、今回は遅ればせながらユフィDLCについての感想でも書きたいと思います。(※核心に触れるようなネタバレはありません)
まずは先日描いた海ユフィのイラストをどうぞ!
https://downloads.fanbox.cc/images/post/2581475/VvZXYVmPbMkh0cYCOkIIUIf7.jpeg
ではゲームの話。
ハードクリアまでプレイし、結論から言うと十分楽しめる内容でした!
DLCという物はあくまで本編ありきなので、本編が楽しめた方なら十分楽しめる内容だったんじゃないかなと思います。
特にキャラクター描写や台詞の掛け合い、また戦闘の面白さはリメイクにあった良さがそのままDLCでも感じられました。
シナリオは本編の裏側の出来事ということで、ユフィというキャラクターを中心に本家アバランチやウータイの関係性を描きつつ、本編や過去作の要素を織り交ぜて無理のない内容にまとめていましてファンサービス豊富でした。
特に神羅とミッドガル、仲間に対するユフィの想いが丁寧に描かれていて、どこまでが憎悪の対象なのか悩む彼女の繊細な台詞回しは新鮮でした。
今回書きたいのはほぼユフィの事なので、それ以外の感想は箇条書きでまとめました!
良かった点
・ユフィという生命を表現してくれている
・テンポが良い
・ユフィを使った戦闘が面白い
・相変わらずBGMが素晴らしい
・ミニゲームのコンドルフォートが結構面白くて個人的に好き(てかクラロワ)
良くない点
・PS4で出来ない(1作目のDLCなんだから出してくれよぉ~)
・リメイク本編に比べて戦闘が大味になりがち(後述します)
・フォトモードの痒いところに手が届かない感(でもフォトモードはマジで感謝)
・PS4で出来ないからユフィの魅力を共有できない(今も腹を立てています)
前提としてリメイク本編が基準になりますが、結局しっかりと本編の感想を書いていないんですよね…。
なので簡潔に書いておきます。
物語の途中までという大前提はありつつも細部に至る濃密な作り込みとオリジナルリスペクトを強く感じ、全体のテンポの悪さなどの欠点も余りある魅力で補いながらFF7という作品を再構築した全力のリメイクで、正直数年前に想像していたよりはるかに楽しめる作品になっていました。
同時に不安も色々あるんですが、ゲーム内容に関しては続編に対するポジティブな期待の方が大きいです。
■そもそもオリジナルのユフィとはどんなキャラだったのか?
ユフィというキャラはFF7三大ヒロインの一人なだけあってシリーズ通しても人気があります。
去年NHKで行われた全ファイナルファンタジー大投票ではキャラ部門で33位にランクイン、これを人気キャラと言わずしてなんというか!もっと同人誌増えろ!!!
そのためゲストキャラとして登場する機会も多く、おそらく本編以外で最も有名なのはキングダムハーツシリーズでしょう。(1は中身リュックだけども)
派生作品で描かれるユフィ像は
「元気で明るく生意気、時に抜けてて手癖が悪い。そしてマテリアが大好き」
というもので概ね共通しています。
ですがオリジナルに限り、物事への無関心と冷めた態度が割と描写されます。
■ユフィの旅の目的
基本的に彼女の関心事はウータイ復興を前提とした神羅への強い敵意とマテリアへの執着で、他のキャラのように物語の核心部分に関わるような因縁も特にありません。
同じように神羅への憎悪を抱くバレットならばその目的は星を守る=打倒セフィロスに繋がっていきますが、ユフィの場合は最大目標がウータイの再興なので、物語に関わる具体的な理由が「クラウド達といればマテリアを手に入りそう」くらい漠然としています。
お前もうちょっとクラウド達の目的に興味を持て!と言いたくなるようなセリフもちょこちょこありますし。
けれども、なんやかんや言いながら命がけで一緒に戦ってくれるので、仲間想いですごく良い子とも言えるんですよね!
実際、物語の後半にもなると仲間想いなセリフや行動も増えてきます。(それでも「嘘でしょ?」ってくらい薄情な台詞を終盤でも吐くのが面白いですね)
任意追加キャラで仲間にせずともゲームをクリアできるというシステム上、物語に深く絡ませづらかったのかもしれませんが、同じく任意キャラのヴィンセントの場合セフィロスや北条との因縁があるため物語の核心部分にも関わってくるので、シナリオの都合か、単に彼女の性格なのかもしれません。
しかしながらウータイイベントではパーティのマテリアを盗み、仲間にする際には金も盗むうえにそれほど反省しているわけでもなく……
基本的には元気で可愛らしいけど、同時に利己的かつ周りに無関心な描写が多くてなかなかのクソガキ…
というのがオリジナルにおける彼女の認識です。
そしてそんなクソガキユフィが大好きなんですよ!
そのあたりもリメイクではどう調整されるのか?
ここが個人的に衣装よりも気になっていたポイントでした。
■過去の派生作品含めても類を見ないほど情報量の詰まったユフィ・キサラギ!
DLCといえども主人公なので当たり前といえば当たり前なのですが、かつてここまでユフィというキャラクターが掘り下げられて描かれることは無く、故にユフィというキャラクターを再定義するうえで今回のDLCはリメイク続編への前哨戦としては大勝利だったのではないでしょうか!(ユフィ描写という点でダージュオブケルベロスも外せませんが、それは別の機会に…)
基本的に自信満々で生意気!
同時に元気で調子に乗りやすい面も強く出ていて、結果失敗してあたふたすることも多く、とにかく喜怒哀楽すべてがハッキリしていて見ていて楽しく全般的に可愛らしいです!
以前の記事で触れた通り、リメイクキャラでは断トツで表情が豊かなのが良かったな~!(バレットと同じくらい?)
今作ではオリジナルの冷めた態度は特に無いですが、そこはユフィ主導で行動しているから当たり前かもしれません。
この表情エッチすぎません?
またオリジナルとの違い、ユフィの個人的な行動ではなくウータイの命を受けて行動していることもあり、目的意識も強く描かれています。
全体的にユフィの仲間に対する思いやりも感じられ、これが前述したクラウド一向への仲間意識に繋がってきそうですし、そういう丁寧な描写でキャラクターを構築していくのは、リメイクならではの補完になっていて良いですね~。
■強気で生意気な態度は若きシノビ故の処世術
生意気さに関して、彼女の他者に対する態度についての言及があります。
今作でユフィはとにかく出会う相手みんなに子供だガキだと舐めらまくっています。
そんな彼女が年上だろうと初対面だろうと強気な態度で接するのは、単なる性格というだけでなく、子供ながらに実力のある忍ゆえの処世術として描かれていて、これはとても自然で上手い設定付けだなと思いました。
また平然とハッタリをかまし、心を許さない相手にマウントを取られないようにすることも多くて可愛いですね~。めちゃくちゃチョロそう!
けれどもその態度は舐められてはいけない相手に対してであり、相応の礼儀を持ち合わせていることが分かるシーンもあるわけです。
いやこれ単にマーレさんみたいなお婆が苦手なだけかもしれん…
敬語使うのもこのシーンとエレベーター内の会話と後半ソノンに冗談で返す時くらい…やはりクソガキかも…(クソガキでいいぞ…)
というわけで、ユフィの持つイメージをより具体的に掘り下げたキャラクター描写になっていてとても良かったです!
でもクソガキ具合もちょこちょこ残っていて、単に可愛いだけじゃない、ユフィの我の強さも感じられるのが良いですね!
個人的にはもうちょっと冷めている描写を入れてくれても良いんですが、現代の表現力でそれをやると素直に感じ悪い印象も出そうだから難しそうですね。
そのへんは続編の本編の方でオリジナルにあったシーンをどう再現するのか、気になっています。
【ユフィの魅力を引き立てる良き相棒、ソノン】
ユフィの魅力を引き立てるうえでも、今回パートナーキャラであるソノンは良きバディを演じてくれました。
(初めましてユフィ のニュアンスがすき)
まず「ユフィ先輩」が良いですね!
おかげでいい感じに調子に乗っているユフィが見れるのも良いです。
ソノンは先輩としてリスペクトしているというよりは年上の余裕で先輩扱いしてくれているので、実際はおてんばな妹をサポートする兄のような関係になっています。
オリジナルでもユフィはある意味ガヤ要因というか、まわりのツッコミ前提で好き勝手やっているキャラでもあるので、単体で同じノリを成立させるにはマイペースすぎてしまうかなと思うんですね。
そういう意味でもユフィがお調子者なぶん、ソノンが良い制止役というかツッコミ役というか、常に猪突猛進なユフィを収める立ち回りのおかげでバランス良く収まっていました。
これがもしユフィ単体だったらゲームのテンションが軽すぎてユフィが浮いちゃってたかもしれないから、ソノンの落ち着いた年上キャラのおかげで空回りせずに済んだんじゃないでしょうか。
また、こう見えて神羅への恨みは人一倍強いので、その点でこの二人の思想の差が描かれているのも良かったです。
ソノンは神羅とそのお膝元のミッドガル全体を恨んでいて、その思想はバレットに近いものがあります。
対するユフィは始めこそソノンと同様の気持ちを抱きつつ、本家アバランチの面々やソノンの憎悪に触れることで少しづつ思う所もあり…
そこら辺も具体的には言及せず、ソノンとの会話による表情やセリフのニュアンスで表現されていますね。改めて現代の細やかなキャラクター表現だからやれる事であり、声優さんの力~!というのも感じますねぇ。
■注目すべきは忍術!
今作の戦闘はリメイク本編のようにソノンが一緒に戦ってくれるけれど、実際に操作できるのはユフィだけです。結果ユフィだけで全てを賄えるように万能型の戦闘スタイルとなっています!
具体的な説明は省きますが、手裏剣を使う近接戦闘、手裏剣を投げる遠距離戦闘、そして忍術を用いた属性別攻撃(要は魔法です)。
この3つを瞬時に切り替えて戦う若干トリッキーなキャラとなっているんですが、これが操作していて楽しい!
この忍術によって、ユフィがより"忍"らしさのあるシノビに!(正直忍者キャラ要素が若干漠然としていると思ってたので)
忍術は火・氷・雷・風の四属性を切り替えて通常攻撃同様に連続攻撃が出来ます。
この忍術により、魔法マテリアを使わずとも属性攻撃や範囲攻撃が可能になり、敵の弱点属性に合わせて忍術でバーストゲージを上げて、アビリティや連携で大ダメージという流れが気持ちいいです。
ソノンも直接操作は出来ないものの、本編同様ATBゲージ使用は選択出来ますし、今作の新要素である連携が非常に強力なので、戦闘面でも大事な存在になっています。
連携も大きな要素なんですが、キリが無いので公式なりメディアの記事をチェックしてくれ!
ちなみに連携は強いです!
ただ頻繁に撃てるわりに火力高すぎかなとも思ったんですが、そもそも三人で戦うシステムを二人で賄っているため、これくらい強火力じゃないと厳しかったのかなと感じました。
実際ハードモードだとこの火力がないとキツイですしね。
連携は戦闘の幅も広がるしはキャラの絡みとしても面白かったので、続編でも見てみたいですね。とはいえキャラのパターンとか考えると作るのめちゃくちゃ大変そうだけど…
この要素すき
■まとめ
というわけで、ユフィを中心に色々と書き連ねてみました。
今回は後半シリアスな展開になるため、今まで観ることのないユフィの一面が見れるのも新鮮でした。
少ない言葉でユフィ自身もかつて地獄を目にしてきたのだろうなというのが伝わってきましたし、特にリメイクではウータイの存在感が明らかに増しているので、続編では更に奥行きのあるユフィの人間性が見れそうで期待しちゃいますね!
なによりユフィがメインキャラ達と絡む姿が見たいです!
シナリオや音楽にも触れたいところですが、思いのほか長くなってしまいこれ以上書くのは大変なので止めておきます。
ここまで読んでくださる方が居るとしたら本当にありがたいですね…!
感想自体クリアしてからずっと書きたかったので、今は満足しています。
今後はこの思いを絵で形にしていきたいと思いますので、また見てもらえれば幸いです!
それでは!