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Artist's commentary
【PFAOS】対竜戦闘!【シルバーセイル】
「ごめんあそばせ!」
ステュキス卿の魔式榴弾が投射器より次々に射出され、着弾する。
轟音と爆炎を上げ、立ち塞がる堅牢な竜の鱗を削っていく。
突如姿を現した巨大な竜や飛竜の群れに、危機にさらされる補給司隊。
「効きましたわ…!内心ドキドキしていたのですが!」
ハイペリア近海や辺境では、漁民や農民をたびたび襲う怪物たちを相手に、
開発した魔式兵器を用いて戦闘を行ってきたステュキス卿であったが、
新大陸の魔物たちにもそれらが効くという保証は、一切ない。
リーガンを始めとする新大陸を経験した船乗りから集めた情報を総合しても、
十二の星光石を集めきるまで、立ちはだかる脅威を退け戦えるのかどうか。
ハイペリアの兵力や物資がどこまで保つのか。ここでひとつの不安は解消された。
まずひとつ、前に進める。
新大陸のもたらす未知の高揚と不安とがない交ぜになり、云いようもない感覚を与えていた。
「道を…道をあけていただきますわ!」
主力部隊から徐々に離れ、交戦を続ける補給司隊。
補給線と母船を結ぶルートから徐々に離れていくドラゴンたち。
物資の安全を確保し、一気に目標の無力化を図る。
これでハイペリア帝国部隊の進軍と、補給物資の守備をより確実なものとできたはずだ。
着実に進むハイペリアの兵士たちの見据える先、
島の一部に、強い雷鳴が轟いていた…。
ステュキス補給司卿/シルバーセイル補給司隊【https://www.pixiv.net/artworks/78953363】