Artist's commentary
【PFAOS】夢見る海中刀【最終章指針】
契約先であるファリド公がお亡くなりになってしまったので(https://www.pixiv.net/artworks/80182884)、流石に出さなければまずいと思い、最初で最後のアンチェイン・ギルド指針(という体の行動理由づけキャプション)となります。
ここまでの冒険、お疲れ様です! 最終章がんばっていきましょう!
◆最終章指針◆
指針という体ですが、もちろん各個人のやりたいことを優先してくださって構いません。
”原初の星光石【黄】”タグの付け忘れにはご注意ください。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ファアスのファリド公の訃報が入ってきたのは、まさに未開島の探索の真っ最中だった。
少なからず動揺する艦長シェーダを、地上部分の探索に同行したアジズは静かに見やる。
「まさか雇用主が新大陸でお亡くなりになるとか、流石にこれは予想が付かないわ……。無茶するお人だなあとは思っていたけど。」
「あんたのことだ、ここ最近の活動で取引先も増やしているんだろう。」
「それだってまだまだ公の取引量に比べると及ばないよ。尚『アンチェインここにあり』ってな風に存在を世間に知らしめなきゃ。
他にも自衛の手段も欲しいし、」
一瞬だけ言葉を区切り、シェーダは続けて言った。
「……力も、欲しい。」
「……。」
僅かな間、言葉とともに蒼い瞳が揺らいだのをアジズは見逃さない。
危うさと郷愁を併せ持ったそれは、自身の周辺に存在し散った若き魂たちを、嫌が応にも思い起こさせていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
同時刻、未開島の海底。
海底部分の探索を担当するペッペとアルバドは、同時に燐光を放つ刀を発見していた。
柄から先は岩に埋まり、周囲には海藻や魚の姿が全く無い。尋常で無いものだと明白であった。
石でできた柄はシェーダの刀のそれと寸法がほぼ変わらず、まるでこれを彼女に抜かせたがっているようだった。
『これは絶対に自分たちが触れるとまずいことになる』
水中で言葉を発せずとも、二人は目配せだけで互いの意図を察知し、頷いた。
◆お借りしました!
アジズさん【https://www.pixiv.net/artworks/78970622】
ペッペさん【https://www.pixiv.net/artworks/79063837】
アルバドさん【https://www.pixiv.net/artworks/79361179】
◆自キャラ
艦長シェーダ【https://www.pixiv.net/artworks/78953344】
◆企画元:pixivファンタジア Age of Starlight【https://www.pixiv.net/artworks/78509907】