Artist's commentary
『FE 烈火の剣』 ハーケンとイサドラ、再会する
イサドラ、ハーケンと再開を果たし、溜めていた想いを吐き出す。
最初は、辛く当たる事で怒りの意思表示をしていたのだが、本当の気持ちは隠せない。
イサドラは、今でもハーケンを愛していた。
どんな事をしてでも罪を償うと主張するハーケンに、イサドラの心のわだかまりも溶ける。
全てを許す気になったイサドラは、ハーケンに優しく接する。
その方が、圧倒的に気持ち良かった。
「…ここ、私の寝床」
小さな仮設テント。
辺りに宿は無く、隊はキャンプを張っていた。
イサドラは、ハーケンを招き入れる。
「相部屋なんだけど…」
一兵士に過ぎないイサドラは、他の兵と一緒に扱われていた。
もちろんそれは、女性兵だったが。
閉じられる入り口。
「んっ…」
同時に、重なり合う唇。
イサドラの腕がハーケンの頭を抱き、抱き寄せられる。
息をする暇も無く、擦り合わされる唇。
厚い胸板が、強く押し付けられる。
「はぁ…はぁ…ん…っ」
くちゃくちゃと音を立てて絡み合う舌。
恋人同士の行う、大人のキスだった。
『ハーケン…ハーケン…』
相手の服を脱がしながら、自らも服を脱いでいくイサドラ。
一刻も早く、ハーケンの裸に触れたかった。
自分の裸を、愛する男の目の前に晒し、見せたかった。
ずっと美しさと保ち続けて来た、女の武器を。
「ん…、あっ…!」
押し倒されるイサドラ。
離れた所から、裸を見てもらう筈だったが、予定が狂った。
「あん…!ハ…、ハーケン…!」
イサドラの乳房にしゃぶり付くハーケン。
両の掌で乳房を揉みしだき、尖った乳首を思いっ切り吸う。
「あぁあん…!」
甘い声を出すイサドラ。
胸を触られ、揉まれ、吸われる。
他のどんな男にされるより、それは嬉しかった。
「ハーケン…、もう私を離さないで…!」
つい最近まで、イサドラはハーケンが生きている事を知らなかった。
ハーケンが失踪してからというもの、イサドラは毎日を絶望の中で過ごし、それでも愛する男の帰りを待ち、戦場に立った。
精神が疲弊していても、日常は変わらない。
毎日のように繰り返される、殺戮。
それは、ハーケンを心の支えに生きて来たイサドラにとって、凄まじい苦痛だった。
『私は、何のためにこんな事を…』
人を殺す事は、彼女の中では『誰かを守るため』という正当な理由が必要だった。
敵の中にも、愛する者や、家族が居るだろう。
自分にとっての、ハーケンのように。
イサドラは、自分を見失いかけていた。
ハーケンが失踪してから数週間。
イサドラは荒れた。
酒を飲み、酔った勢いで色んな男と寝た。
普段が生真面目な分、乱れると手が付けられない、そんな本性を持っていたのだ。
今までは、温厚で誠実なハーケンが、その本性が出るのを抑える効果があった。
しかし、そのハーケンが居なくなると、イサドラはただのあばずれと化した。
酔うと目は据わり、言葉遣いは乱暴になり、男を拒絶しなくなる。
そしてベッドの上では、恐ろしく淫乱な女に変貌した。
普段の生真面目なイサドラしか知らない男達は、その豹変振りに興奮し、男の前で尻を振りまくる騎士イサドラを、何度も何度も抱いた。
激しく淫らな、夜の宴。
イサドラ自身も、その快楽の虜になっていた。
イサドラは、親しくも無い男に犯されながら、今まで、何故こんな快楽の世界を知らなかったのだろう、と思った。
凄まじい、興奮と快楽。
全てを忘れられる程の、絶頂感。
もうハーケンが居ないなら、男達の慰安婦になってやろうと思った。
それが、自分が戦場で剣を振るう理由になるだろうと。
イサドラは、落ちぶれた自分を嘲笑う。
ここまで自分が堕ちたのは、ハーケンのせいだと思った。
誇り高い騎士である自分を、ここまで篭絡させた男。
その存在が無ければ、正気を保てなくなるほどの依存氏を植え付けた、愛する男。
イサドラは、ハーケンを憎んだ。
いつか再開したら、この汚れた自分の姿を見せてやろう。
私をここまで堕としたのは、あなたなのだと。
そう考えると、イサドラの興奮は更に高まるのだった。
しかし、実際の所は、イサドラはただ単に快楽に溺れていただけだった。
理性と、欲望を抑えられない自分が恐ろしく、責任を他に押し付ける事で、自分は悪くないと思い込もうとしていた。
『あなたが側に居てくれないから…あなたが、私を抱いてくれないから…!』
悪人では無いイサドラは、自分の行っている行為に、背徳感があった。
性交の際、我を忘れるほどに乱れてしまう自分。
それは、ただのストレスのせいだけでは無い事は自覚していた。
淫乱なのは、女である自分の本性なのだ。
イサドラは、それまで汚らわしい存在だと思っていた、娼婦の気持ちが分かった。
男を、絶頂に導く事の幸福感。
それは、女にとって最高の喜びなのだ。
『このまま、一生こうやって生きていくのかしら…』
男を取っかえ引っかえしながら、毎夜を過ごしていたイサドラ。
そう、これが女が戦場に立つという意味なのだ。
これが、女としての自分の生き方なのだ。
イサドラはそう思った。
その矢先。
ハーケンとの再開が待っていた。
「はぁあん…!」
恋人の目の前で、自分を組み敷く男に色目を向けるイサドラ。
まだ明るいテントの中は、お互いの裸が良く見える。
胸を隠そうともせず、脚を大きく開き、ハーケンを導くように受け入れるイサドラ。
紡ぎ出す声は、色気に満ち、男に媚びた音色だった。
恥ずかしそうに声を押し殺していた、かつてのイサドラとは明らかに違う。
その姿に、違和感を禁じえないハーケン。
「はぁ…、はぁ…、ハーケン……気持ちいい…」
指先でクリトリスを転がし、空いた手で乳房を揉みしだいて見せる。
会えない間、夜泣きする身体を、自ら何度も慰めた結果だった。
「…淫乱な私、…嫌い?」
息も絶え絶えに、言葉を紡ぐイサドラ。
「私をこんなにしたのも、あなたのせいなのよ…」
機械的に乳房を揉む、イサドラの手。
ハーケンは、腰の動きを速める。
「あ…あぁあんっ!!」
イサドラは、顎を逸らし、両腕を広げる。
「はぁ…、はぁ…、はぁ…、はぁ――、ハーケン――!」
ぶるぶると揺れ動く乳房を見下ろしながら、腰を振るハーケン。
イサドラの胸を、こんなにはっきりと見たのは初めてだった。
『見て…、もっと見て…、ハーケン…!私の胸…!』
自分の胸に欲情した数多くの男達を思い出し、イサドラはハーケンに乳房を見せる。
『ああ…やっぱりハーケンも、私の胸に興奮しているわ…』
わざわざ乳房が揺れるように、不自然に腰を付き込み、身体を揺らしている。
「もう…好きにして…!ハーケン…!」
イサドラは、外に聞こえるのも構わず、淫乱な娼婦と化した。
パンッ、パンッ、パンッ、
テントの外にまで、その音は響く。
もう数時間は経っているにも拘わらず、その淫らな音は止む事は無い。
ハーケンは、恋人との久し振りの行為をじっくりと味わっていた。
しかし、予想以上のイサドラの欲求に、戸惑いを隠せない。
以前のイサドラは、滅多な事では乱れなかった。
彼女は、誇り高い騎士なのだ。
パン…パン…
「もっと…!もっと…激しく…!」
パン、パン、パン…!
「もっとよぉ…!もっと…!」
パン…!…パン…!
「もっと、もっとぉ…!もっと激しくぅ…!」
パン!パン!パン!
これ以上は、イサドラの身体が心配だった。
「もっとぉ…!もっと…!壊れちゃうくらいに激しくぅ!」
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
「あぁあんハーケン――…ッ!そう…よぉ!そう…!あぁあん激しい…!激しいわぁハーケン…!気持ちいい…ッ!」
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
激しい衝撃に、打ち鳴らされる、イサドラのヒップ。
ハーケンは、目の前の光景が信じられなかった。
イサドラが、こんなに乱れて、ハーケンに激しいセックスを要求するなど。
騎士であるイサドラは、生真面目である上に、清純、貞淑を貫いており、ハーケンと恋人同士となった後も、肉体関係になるのに、かなりの時間を要した。
滅多な事では肌も見せず、キスをするのにも苦労した。
抱き合うのにもそれなりの雰囲気を作らねばならず、いざベッドを共にする時も、恥ずかしい行為は一切拒否された。
ハーケンは、イサドラの裸をはっきりと見た事すら無かったのだ。
ゆえにハーケンは、目の前で乱れ狂うイサドラに、驚きを隠せなかった。
これは、成長したと言うべきか、豹変したと言うべきか。
「素敵…!素敵…!ステキよぉ…ハーケン…ッ!ああ…!」
腰を高く突き上げ、四つん這いになって、無抵抗に後ろから犯されるイサドラ。
ハーケンは、イサドラの肉感たっぷりの尻を掴む。
乳房と同じ感触の、柔らかいヒップ。
こうしてはっきりと見るのは初めてだった。
もちろん、露出した性器も、陰毛が絡み付く結合部も。
「もう…!好きにしてぇ…!あなたの好きなように、メチャクチャに犯してぇ!」
イサドラ自身も、左右に腰を振ってみせる。
「イサドラ…」
「ごめんなさい…!ごめんなさい…!私、もっと早くあなたとこうしてあげれば良かった…」
自ら腰を振り、ハーケンを味わうようにペニスを犯す。
「私…、他の男と寝たの…!汚れてるの…!」
こうやって、多くの見知らぬ男のペニスをしゃぶり、その身に射精させて来たのだ。
ハーケンの居ない間に。
ハーケンが、たった一人で戦っている時に。
「その罪を裁いて…!あなたの好きなように…!私を犯して…!何度も…何度も…!何度だって犯してぇ!レイプするみたいに…!私を犯しまくって!私を汚してぇ!」
白く濁った結合部が、ぶちゃぶちゃと鈍い音を立てる。
「あなただけのものになりたいの…!もう、他の誰ともしないから…!もっと!もっと私を犯して…!あなたのペニスで…!他の誰でも無い、大好きなあなたのペニスで…!私を串刺しにしまくってぇ!ズンズンって!パンパンって!セックスして、セックスして!セックスしまくってぇ!!」
騎士とは思えない、淫乱な言葉を吐き続けるイサドラ。
女の本性を見せるイサドラに、ハーケンも興奮する。
「もう…いく…!」
「あぁんハーケン…!ハーケン…!イクの…!?あぁ…!素敵…!ハーケンが…!私と繋がって…!セックスしながらイクなんて…!!」
もう辺り中に聞こえるような大声で叫ぶイサドラ。
普段のイサドラをよく知る者は、その変貌振りに驚き、そして興奮した。
「あぁん!もう…!もう私もイク…!イクぅ…!ハーケン!ハーケン!もっと激しくしてぇ!!」
イサドラも、絶頂へと向かいつつあった。
ハーケンは、渾身の力を込めて腰を打ち込みまくる。
「あぁあん激しい…!激しい…!激しい…!あん!あん!す…!素敵…!レイプみたい…!こんな…!こんな素敵なセックス初めてぇ!あんっ!あんっ!」
普段は絶対出さないような喘ぎ声を、外の人間にもはっきりと聞こえるように吐き出すイサドラ。
「あんっ!あんっ!私を…!私を犯しながらイって…!あなたのペニスを、私の中に突き込みながら…!ペニスを抜き差ししながら思いっ切りイって!私をレイプしながら…!思いっ切り射精してぇ!!私の汚れた身体を…!あなたの色に染めて…ッ!私の中で射精して!たっぷりと、あなたの精液を注ぎ込んでぇ!あなたの精液で私を満たしてぇッ!!」
「イサドラ…!イサドラ!」
「ハーケン!ハーケン!ハーケンッ!ハーケン――ッ!!」
どくん!!
吐き出される精液が、イサドラの体奥を直撃する。
「あぁあああんっっ!!!!」
悲鳴のような喘ぎ声を出し、イサドラは自分の膣を思いっ切り締め付ける。
「イサ…ドラ…っ!ああ…!」
びゅる!びゅっ!びゅるっ、びゅ!
次々に、休む事無く流し込まれる精液。
「あ…!あぁ…ぁ…!あ…!」
肩を地面に着け、愛する男の精液を感じる。
「ハーケン…あぁ…これが…ハーケンの精液……」
イサドラは、ハーケンに中で射精させるのは初めてだった。
「ん……」
熱く蒸せ返るテントの中。
裸のままで、抱き合う二人。
何度も何度も、キスをし合う。
優しい、唇を重ね合うだけのものから、舌を舐め合うディープキスまで。
いつまでも、飽きる事無く繰り返した。
「そろそろ…」
「だめ…」
もう、日も暮れていた。
このテントで寝泊まりしている同居人が、帰ってきてもおかしくは無い。
「私は気にしないわ…見せ付けてやりましょ」
ハーケンは戸惑う。
くす、とイサドラは微笑み、またキスをする。
「冗談よ」
そういって、イサドラは身体を起こし、服を着始める。
二人は、周囲の視線を気にしながら、テントを後にした。
その後、無事ねぐらに帰って来た同居人は、二人の愛の行為による残り香に、苦しめられる事となった。
イサドラが帰ってきたら文句を言ってやろう、と思ったが、イサドラはその夜、帰っては来なかった。
二人は、人目につかない野外で、今度こそ思う存分に愛し合った。
大自然に囲まれた中で、生まれたままの姿となって、野性に帰っての、激しい行為。
理性も忘れてただ激しく求め合うセックスは、もはや性交と言うより、『交尾』だった。
今の二人の姿を見て、それが騎士であるなどとは、誰も思わないだろう。
「あんっ!あんっ!激しいっ!激しいっ!あんっ!あんっ!あぁあんっ!!」
パンパンという音が、大自然の中にどこまでも響いていた。