Artist's commentary
白金入り混じりて
保養地として定められたビーチから僅かに離れた沿岸に並び立つ倉庫街。海からの脅威と隣り合わせのこの場所に活気は存在せず、2人にとっては都合の良いスポットであった。
華奢な仕草で誘い誘われて、浮揚してしまいそうな高鳴りをひた隠しにして、ふらりと皆の前から姿を消したのが昼過ぎだった筈。
陽は既に傾き、眩しく赤く染まった陽光が互いの裸身に強く浴びせられる。けれども2人は気にもならなかった。燃えるような熱を含んで、夢中で、ひたすらに。彼女達は求め続けた。