
Artist's commentary
らんみょん 主デート二日前のおつかい
紫「藍!ちょっと!藍!」
藍「なんでしょう」
紫「ちょっと、人里で、す、スイーツのお店をリサーチしてきなさい!美味しかった場所を後で教えるのよ!」
藍「わかりました。」
■藍「では行って参ります。……(チラッ)」
妖「……紫様、幽々子様、すみません。私は人里に用事がありますので、少し外出してきます。こちら、お茶とお羊羹、用意しておきましたので。ごゆっくりどうぞ。」
紫「あ、ええ、うん、行ってらっしゃい」
幽「き、気をつけるのよ」
■妖「……あの二人、どう思います?」
藍「……ダメだろうなあ、色々と。」
妖「ですよねえ。幽々子様も紫様も乙女すぎます。そのくせ見栄なんか張っちゃって……」
藍「でも、お二方ともに乙女なもんだから、相手の見栄に気付かないんだよなあ。変な方向に突っ走らないといいが。」
妖「変……?ああ、確かに心配ですね。幽々子様、昨日の晩御飯にあったタコの刺身を見て、何を思ったか真っ赤になっちゃって。何を想像したんでしょうね……。」
藍「……そっちもか。紫様も昨日、人形を手にとってブツブツと何かを呟いていたんだ。ほら、なんといったか。ロシアの民族人形の、中から同じ人形がいくつも出てくる……」
妖「マトリョーシカですか?」
藍「そうそう。あれを手にとって何か呟いては、真っ赤になって首をブンブン振っていたよ。……一体どんな本を読んだのやら」
妖「……妙にマニアックですね。想像もつきませんよ……。」
藍「ま、でもそのおかげで、こうして妖夢とデートできている訳だし。しかも、紫様から頂いたお小遣いで。悪くはないな」
妖「そうですねー。ふふ、三丁目のフルーツ善哉が評判いいみたいですよ?」
藍「そうだなあ、リサーチだものな。ちゃんと甘味を嗜んで来ないと私が紫様に怒られてしまう。」
妖「とか言っちゃってー。藍さんも甘味が楽しみなだけなんじゃないんですか?ずっとニコニコしっぱなしですよー。」
藍「……それはだな。妖夢がずっと嬉しそうにしているからだよ。この間みたいに、ほっぺたにクリームをつけたまま"ごちそうさま"しないでくれよ?」
妖「みょん!そ、それは忘れてくださいっていったじゃないですか!もうー!」
■俺幻想郷では、今日もバカッポーがリリーの仕事を奪っているようです。
■主の会話illust/1460612