
Artist's commentary
ゆかりんとゆゆさまのデート二日前
紫「で、デートするって約束したからって、うろたえる様じゃ経験がないってバレバレだわ!い、いつもどおり、いつもどおり……」
――という訳で、いつもどおりゆかりんが白玉楼に遊びに来たようです。しかし、お互いちょっと意識しすぎてしまっているようです。
―― 幽「よ、妖夢!お茶、お茶とお菓子……いえ、スイーツよ!スイーツを用意して!お、女の子はやっぱり甘味だもの!」
妖「……はい、分かりました(用意しておけって言われた羊羹しかないけど、あれでいいのかな……)。」
紫「(ス、スイーツ!?昨日読んだ本にあった、甘味……お菓子に類するもの。でいいのかしら?そ、相当遊んでないと出来ない発言だわ……!うう、やっぱり幽々子を騙しきるなんて無理、むりよぉ)そ、そうね。ちょっと疲れたし、甘いものでも食べて一息つきたかった所よね。うんうん、スイーツ、スイーツ」
幽「(っ!お、覚えたての言葉だから間違った使い方してないか心配だったけど、紫の反応を見る限り大丈夫そうね……。し、心臓に悪いわ。でも、事も無げに流すなんて……うう、やっぱり紫を騙しきるなんて無理よお……)ふふ、楽しみだわぁ。明後日の、で、デートでもスイーツのお店なんて……なーんて!ね!」
紫「(!?す、スイーツのお店ですって?うう、本で見たから知ってはいるけど、恥ずかしくて行ってないし、どこがいいのかなんて分からないわ……!神社にでも行こうかと思ってたけれど、それで二人で手をつないで……手!?ゆ、幽々子と手……って、そうじゃなくて!通好みなスイーツのお店……!幽々子でも満足できるお店を探さなきゃ……!)そ、そうね!」
幽「(!い、今ちょっと紫の反応がヘンだったわ……!本だとデートでスイーツを嗜むのが最近の流行だって書いてあったけれど、現実は違うのかしら……!ゆ、紫レベルだともうそんなの飽き飽きなのかしら!?し、失敗したかもぉ……)うふふ!なんてね!」
紫「ふふ! ……藍!ちょっと!藍!」
藍「なんでしょう」
紫「ちょっと、人里で、す、スイーツのお店をリサーチしてきなさい!美味しかった場所を後で教えるのよ!」
藍「分かりました。ところで紫様、さっきから言おう言おうとしてタイミングを逃していた事が」
紫「……何よ」
藍「室内です。日傘をお仕舞いください。では行って参ります」
紫「……!あぅ……」 初心(ウブ)いねぇ……おたくらまったく初心いぜ……!