Artist's commentary
いやー、503重戦車大隊の井上君なんですが、さっき全裸で廊下を…
このイラストとは全く何の関係も無いが、先日「機動戦士ガンダム・サンダーボルト(シーズン1)」を初めて観た。
プロットはもンの凄くシンプル。戦争の極限状況下で互いの陣営に属する二人の男の勝つか負けるかの対決。分かり易い。だけどこのストーリー、始まった瞬間からお互いへの恐怖と怒りと憎しみと挑発がすっさまじいのである。
ジオン側のリビングデッド師団は戦傷による身障者で編成されてるってのが凄い。そんなキャラ、開始時点で不満と怒りの塊やんけ!それでもって目の前で仲間を鼻歌(ジャズ)交じりにぶち殺されたらそりゃ怒るよ。対する連邦のムーア同胞団もエリート(<無能)と下流に分かれてて一枚岩じゃない。ジオンの方がザビ家以外は民主的なんだな。つか、艦長がストレスに耐えかねてシャブ中!こんなもん放送できねーよ地上波でwそれに、ガンダムが悪役ってのが最高だね。わしガキの頃プラモでプロトタイプガンダム作ったよ。またガンプラ作りたくなったぞオイ。
音楽の効果も素晴らしいと思う。単にオシャレアニメぶった格好つけでジャズとか60年代っぽいポップスやカントリーを掛けてるんじゃない。シーズンの後半で銃撃戦に巻き込まれたメカニックが「戦闘中にジャズを聴く気持ちが分かった…!」と吐露するシーンに集約されてる。恐怖とストレスの裏返しなんだな。
1話が18分なのにめちゃ密度が濃い。後半は新兵のジムキャノンやガンキャノンがバタバタ虫けらのようにザクやリックドムにぶち殺されたり、ジオン側の主人公がガンダムに勝つ為に四肢を全部切断しサイコザクに乗るという平田弘史の残酷時代劇みたいな展開!個人的にはインテリ眼鏡のカーラ先生がガンダムに対空砲火撃つシーンが好き。「ガァンダムめぇぇぇっっ!!」…いい叫びだ。
ホントに俺好みのアニメだった。台詞も秀逸だったな。
「コーネリアス、ティッシュくれ(意味深)」
「俺はダリル・ローレンツ曹長!お前をいつも狙って♂いるぞ!」
シーズン2も見ようと思う…