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Artist's commentary
石虎(タイワンヤマネコ)
タイワンヤマネコ(台湾山猫、学名:Prionailurus bengalensis chinensis)はベンガルヤマネコ(Prionailurus bengalensis)の亜種である。
ベンガルヤマネコは旧世界(*1)で最も広く分布している野生ネコであり、その生息範囲は広い(*2)。日本でも10~100万年前まではベンガルヤマネコの特徴に近似した種が棲息していたとのこと。
(*1)生物学においてヨーロッパ・アジア・アフリカ及びこれらの周辺島嶼部、オーストラリア大陸、ニュージーランド、ニューギニア、及びその周辺島嶼部を指す。
(*2)インド、ミャンマー、タイ、インドシナ~カシミール、ネパール、ブータン~カシミール北部からバルチスタン南部~チベット東部から四川、台湾~海南島~スマトラ島~ボルネオ島~ジャワ島~パラワン島からフィリピンのセブ島、ネグロス島
日本では対馬に生息するツシマヤマネコ(推定100頭以下、おそらく80頭前後)、西表島のイリオモテヤマネコ(生息数40~100頭)がネコ科ベンガルヤマネコ属であるが、イリオモテヤマネコについては亜種が存在せず西表島にのみ(西表島の面積は290㎡、対馬は682㎡)生息し形態学的にも極めて原始的であることから世界で最も稀少な独立種である。いずれも個体数の僅少さから国内希少野生動植物種に指定され、現在も保護増殖事業が進められている貴重な動物である。なおツシマヤマネコは同じ亜種が済州島、朝鮮半島、ウラジオストクに分布していることから別名チョウセンヤマネコとも呼ばれている。