Artist's commentary
【ノワール 放送開始15周年】
※ はじめに ※
長文注意。
其は古よりの定めの名
死を司る二人の処女
黒き御手は嬰児の、安らかなるを守り給う
15年経ってもソラで言えます。
後にも先にも、たぶんここまで好きになる作品って言うのは、
アニメ漫画小説ドラマ映画その他合わせても、このノワールだけだと思います。
OPに中毒し、
桑島さんのファンになり、
「よいしょ」に悶えて、
梶浦音楽に震え、
オレンジペコを飲み、
25話に涙し、
EDで癒される。
当時、学生だった自分の感性にズバズバと刺さり、
サブカル関係の仕事をしようと思ったのも、この作品がきっかけでした。
「当時」といっても、この作品は東京圏と一部CS放送でしか放送されず、
大阪に住んでいた私は、放送終了後にたまたま入ったレンタル店で、
1巻のジャケットに妙に感銘を受け視聴しました。
今思えばアレは何かの縁だったのかなぁ…と。
そうやって13話頃まで視聴し、
「これはレンタル代だけではなく、もっとお金を払って観なくちゃいけない」
と思いDVDを買い揃えました。
ただ前述の通りリアルタイムでハマった訳ではないので、
DVDやサントラの初回限定版、懐中時計やトレカなどを方々駆け回って買い集めたのも、
この作品への更に思い入れが強くなった一因です。
しかしながら、この思いを共有できる機会がなく
(放送されていない大阪住まいだったし、動画が配信されるという文化もなかったですし)
長いこと悶々としておりました。
なのでオタクが集う専門学校に入ると、周りの友人に布教はしまくりました。
また、2013年のオールナイトイベントは、初めてその場で会った人たちのはずが、
上映する話数がアナウンスされると「あー…(あの重たい話だ…!w)」って言う声や、
11話上映中に「クスクス」と聞こえてきたり、同窓会でもしてるような気持ちになり、
本当に素晴らしい時間でした。
そしてやっぱり25話で泣いてしまったんですよね、
周りに人が居るから大丈夫だと思ってたけど…。
そんなオールナイトイベントで最も印象深かったのが、
ミレイユ役の三石さんの言葉。
三石さんがイベントにあたり全話を観返していると、
26話の最後の方、落ちる霧香を掴むミレイユのセリフ
「お願い…お願いよ…」
の後に
(私を一人にしないで)
と台本にないセリフが頭に浮かんだそうです。
12年越しに、この作品のある意味一つの答えを得た気がしました。
年月を重ねてもなお新しい刺激をくれる、本当に素晴らしい作品だと思います。
…続編の話はどうなったんですかね…海外ドラマは停止しちゃったようですが…。(http://www.cinematoday.jp/page/N0049606)
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で、イラスト。
思えば、制服霧香って描いたことがなかったので。
髪のアレンジが効き過ぎて、もう誰か解りませんが…。
「制服の霧香」って「夕暮れ」ってイメージがあります。
やはり1話の建設現場のアレは、強く心に刻まれているようです。
今思えばもっと制服姿でドンパチやってもいいような気もしますが、
ストイックでしたよね、この作品。まぁそこも好きなんですが。
しかし頭に描いた完成図よりも、技量が追いついていないのでしょっぱい出来になってしまいました。
放送開始20周年までには、思い描いた絵を描けるよう腕を磨き、
改めてまた、ノワールのイラストを描きたいと思います。
気が向いたら周年関係なく描くかとは思いますが…。
ではこれから、15年を勝手に祝う意味で毎週この時間に1話ずつ視聴していくとします。