
Artist's commentary
Happy HalloWeeN
最近頻繁に目にするジャンルだったので、ちょっと遅いけど、描いてみました。
よくあるデザインではなく、個人的な好みのデザインにしました。今回は結構妄想して描いてました。
●追記●
修正したものこちらに投稿しました。→(pixiv #53376724 »)
●妄想ストーリー●
大学に入って初めて、好きな人ができた。その人は1つ上の先輩でメリッサという名前の人、日本と海外のハーフでスタイルも良くて凄く美人な人だった。普段の接し方はあまり明るい方ではなく、凄くクールな人だった。
誰かと一緒にいることがなく、ほとんど1人で居た。俺はそんな不思議な先輩に一目惚れした。
でも、やっぱり存在が目を引いているのか自分と同じ新入生たちも一目で、先輩を狙っているヤツがたくさんいることは分かっていた。
たとえ付き合うことができなくても、せめて会話だけでも出来る関係になりたいと思い、先輩が1人でいるとき、声を掛けた。
印象どおり、先輩の態度は素っ気無くて、あまり返事もしてくれなかった。
「ヤベェ・・・第一声を失敗した・・!」
と思ったけど、あまり気にせず、先輩が1人で居る時に、何気ない会話を繰り返した。
当然だと思ったのが、自分以外にも同学年の男子が数人声を掛けているところを何度か見た。でもその人たちでさえも、先輩はいつもと変わらない態度を取っていた。
あまり喋らず、小さな返事しかしていない。
会話することが慣れてきたおかげか、食事が同じ時間になった時も同じテーブルで食べさせてもらった。もちろん隣や真向かいじゃなくて、少しズレた向かいの位置で。会話をしなくても、ただ同じところに居られるだけでよかった。
そんな日々を送って数週間、先輩に対する思いが一層強くなった。でも、あれだけしつこく付きまとうように接していたから、そろそろ嫌気が指しているだろうと思っていた。
どうせフられるだろうとは決め込んでいたけど、せめて想いだけでも伝えて、フられてキッパリと諦めて接するのをやめようと、意を決して先輩に告白した。
今思えば、酷い告白の内容だった。先輩は黙って聞いていて、返ってきた返事は・・・・
「・・・いいよ」
その一言だった。全く予想外の返事にその場で嬉しさを声を大にして言いたかったけど、一瞬で恥ずかしく思ったので、冷静に嬉しさを表現した。
それから、会える時間は必ず会った。それでも先輩はいつもどおり素っ気無かったけど、そんなことは全く気にならなかった。だって告白を受け入れてくれただけで、もう何もいらなかったから。
そんな関係が続いた初めての10月、ハロウィンの季節。それまで学校でしか会わなかったけど、思い切ってデートに誘おうと決めた。
当日、何気ない先輩との会話でデートの話を切り出そうとした時、先輩から・・・・
「用があるから、家に来て欲しい・・・」
あの先輩が、初めて自分から何かを言った瞬間だった。何か困っていることがあるんじゃないか!そう思った瞬間、デートの話が一瞬で全部吹っ飛んでしまった。
講義が終わった後、先輩と一緒に先輩の自宅に向かった。先輩はちょっとお高めなマンションに1人暮らしだった。なんかイメージ通りと言われればイメージ通りだった。
部屋に上がらせてもらうと、しばらく部屋の外で待つよう言われた。部屋の中でも散らかっているのか?何やら物音が微かに聞こえてきた。
そして、部屋の中から・・・
「入ってきていいよ・・・」
と聞こえた。
何も疑いなく扉を開いた。
しかし、目に飛び込んできたのは、目を疑う光景だった・・・・
------------------------------------------------
そして今回のイラストになります。長い物語ですが、こんな設定の妄想を膨らましながら楽しく描きました。