散策は夕刻と翌日と最初から決めており、まずは宿の温泉、というのは私の世界の中では常識の事である。
入れ替わりの時間。掃除したてで、まだ誰も使っていない新鮮な湯船が、大変に心地良いからだ。
ほぼ同時刻に宿に入ったおばちゃん四人組。彼女たちはまだ来まい。今頃は中居さんが出してくれたお茶を啜りながらお菓子を食べ、昔話か息子娘の話題に花が咲いていることだろう。
お茶も早々に、急ぎ着替えを済ませ、脇目もふらず、一番湯を目指せ。
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