
Artist's commentary
一年の穢れを落とす為
「一年の汚れは、一年のうちに流すべし」
寺町にある寺院、慈恩院の副住職、若手の気鋭瀬尾施恩師はこのように語る。
男子は黙々と身体を洗い清め、女子は女子同士、お互いの身体に付いた汚れを洗い落とす、
「洗い落し」の教えを広めている。
その教えを受けた志野美町の朱月一派は、若手後継者たちにその行事を推奨。
近年は本町にある銭湯「水隠れの湯」において、その「洗い落し」に取り組むようになった。
環らは、この行事に疑問を感じつつも、ある種の説得力と義務感、
そしてやけっぱちによる高揚状態によって、何だかんだで楽しんでしまっている。
言うなれば、修学旅行の夜の空気に近い。
光穂は本来この行事に取り組むことは義務となっていないが、
ハイ状態となった桃地桃香、百合香の姉妹より襲撃を受けることとなる。
施恩師は、この営みが伊賀野市だけではなく、全国に広がってくれれば良いと心から願っている。
Q.今年最後の絵がこんなんなんですか?
A.そうです。