Artist's commentary
はいてない系アルビノ妖怪娘
■──俺があの奇妙な存在に出会ったのは、仕事の帰り道のことなんだ
そう、あれは8月15日の午後八時頃か
ちょっと夕飯の惣菜でも買おうと、近所のスーパーマーケットに立ち寄ろうとしていたんだ
あぁ、いや別にその時には何もいなかったんだよ、スーパーの近くの居酒屋…っていうのか
場末のパブのような店の置き看板って奴の上、なんだけどさ。あぁソレソレ。
で、さ…スーパーで惣菜とか酒とか色々買い込んで、さぁ帰るかーって道を歩いててさ
さっき言った置き看板の辺りに差し掛かった時に急に物凄い突風が吹いたんだよ
どんな…ってホラ
戦闘機とかの音速出してる時みたいなバンッって音がして
周りのガラスがビリビリビリって振動してるような奴。
俺なんか立ってられなくってさ、よろけて地面に四つん這いになっちゃったんだけどさ
何があったんだ──って顔上げた時に
いたんだよ
…何って、その置き看板の上に、真っ白い髪で、妙に光る真っ赤な眼をしたカタナ抱えた女の子が
いやいや違うってそんなコスプレ電波少女じゃなくって…顔と胸に大きな疵痕があって右目がぽっかり無くなってて
──まるで人間じゃないような気配がしてた。
グロ幽霊?いや、顔は割と綺麗系でボロボロのドレス着ててさ
顔の疵さえなきゃソッチ系の需要多そうな、あぁそうそうアルビノっていうのかそういう色の
…ん? 俺はその時どうしたって? 全く動けなかったね。
恐怖?──違う違う
金縛り?─惜しいけど違う
じゃあ単純に思考停止していた?──むしろ逆だ
じゃぁなんだって?そりゃアレさ
その少女…アルビノ妖怪娘とでも言おうか──…なかったんだよ
小声で聞こえない?大声で言えるかよ・・・ああもう分かったよ
は い て な か っ た ん だ よ
そりゃもう色々な意味でビックリだよ。人外ロリ幼女ktkr!って俺の脳内大回転ってワケさ。
あぁ勿論ガン見さ。夜中のせいでよく見えなかったけどな!damn it!!(ダムニット:畜生!の意)
暫くぼうっと見ていたら、次の瞬間また例の衝撃波が走ったかと思うが早いかその妖怪娘は居なくなっててさ
なんかレアなもんミタワー とか畜生なんで昼間にエンカウントしないんだよクソゲーだろ現実 とか
結局過労で脳がアレな幻覚を見せてたんじゃないかって結論に至ったままフラフラと帰ったわけよ
──結論からすると、あの少女は本当にいたんだ
何故か?そりゃ簡単だ。
自宅に帰ってスーパーの袋から色々取り出してたら、アイスとか菓子類が何個か無くなってたんだよ。
悪戯してお菓子持ってく(トリックアンドトリート)とかハロウィンってレベルじゃねーぞ!?っつかお盆だし!!
…って、そんなこんなで翌日の仕事帰り、つまり今。
ちょーっとあのアルビノ妖怪娘ウォッチ(注:メダルがどこにも売ってないアレでは無い)
しようと思ってここに来たわけですよポリスメン。
決して夏場にそぐわないロングコートの下は全裸じゃないです。
もし全裸だったとしてもそれは妖怪か幽霊の仕業なんです。
「まぁ…不審者の通報受けたんでね、 話 は 署 で 聞 こ う か 」
──とあるサラリーマンの最後──
■そんな謎妄想文が出るのはあまりの気温に脳がトロってるからだと思います(確信)
とりあえず駆けつけ三杯で看板娘のアルビノ妖怪娘をザクザクと。
■漫画描くにしてもとりあえず詳細デザイン詰めたり描きなれないといけないので
暫く関連キャラのリファインとか落書きとかの時期になりそうです。
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