Artist's commentary
日ノ丸・真打
■とある名家の双子の姉妹と、元は一振りだった無垢の妖刃と汚濁の柄。
それらの邂逅がほんの僅か、運命の悪戯か、はたまた奇縁か宿命か──姉と妹がその運命を転じた世界。
鏡と呼ばれた街は無く、足鏡別王(あしかがみわけのきみ)が治めた街の末がある世界軸。 その世で語られざる噺を綴る──死せる少女達の怪異譚。
■日ノ丸(冴:さへ)
明治中期頃に起きたとある貴族家の一家惨殺事件。
その際に、死体が発見されなかったとされる双子の姉妹の姉の方。
この噺は、聞けば誰もが一笑に付す様な──真実を知れば気が触れる様な単純な噺。
陳腐で、悪趣味で、非現実的なまでの悪意ある怪異【夜途/八途(ヤト)】に囚われ、家人・使用人・そして姉を屠った妹と
悪鬼羅刹を喰い、千妖万魔を裂き、今尚人の血を知らぬ無垢の刃【日ノ丸(ヒノマル)】に骸のまま救われた姉との
──百余年にも渡る闘争の噺。
■【特性:その他】
百人力の剛力と怨霊・妖怪に対して必殺とも言える怪異喰らいの刀身を持つ
無銘の刀・日ノ丸(日ノ丸は妖怪としての名であり、銘では無い)を装備。
本来は脳細胞から記憶を抽出し、憑いた骸の人物の人格・精神を模倣して行動する妖怪刀であったが
儚げで、意志の弱い妹の方であればいざ知らず、妹と瓜二つだがじゃじゃ馬な上に令嬢らしからぬ
(それでいて人一倍負けん気の強い)精神を持つ姉に半ば以上押さえ込まれてしまっている。
(これには妖怪としての成り立ちと、かの双子の血筋と立ち位置によるものが大きいが、今現在は伏す。)
その為もあって、精密・神速とも言える剣技は一切なりを潜め、刀の握り方を一から覚え直さねばならない有様に陥る。
パワー系ぽんこつ妖怪娘である。
腰に下げた兎のぬいぐるみは、かつて妹の為に“さへ”自身が縫い上げた物であり
今では 日ノ丸・夜途 に分たれた元の大太刀、
その使い手であり、数百年前にとある大怪異と相討ち、果てた人物の想念が宿る眼帯の触媒となっている。
数百年の間に何度か【日ノ丸】が必要とされ、その力を奮った際にも良き相棒としてその戦いを支えたが
今代日ノ丸のあまりのザコっぷりと、相対する相手の最悪っぷりに軽く絶望ムード入ってる系モノノフ
■pixiv登録した6年前、自分がまだまだ未熟だった頃に(今現在も未熟だけれども)初めて描いた看板娘と、その物語のリメイク予告。
漫画のマの字も知らないあの頃、色塗りもまだまだだったあの頃
デザインセンスも無く、細かく描けば誤魔化しが効くと思って描き込みばかりやってたあの頃
──それでも無闇に急かされるような熱量があったあの頃の気持ちがふと湧き上がったので
暫く休みすぎていた物語をまた始めて見たくなったり。とかなんとか。
■それはさておき銀髪まな板屍肉系美少女ペロペロしたい・・・したくない?(逮捕
■ちなみに以前の日ノ丸(過去絵・過去同人誌主役の妹の方)とは、とある領域で出会ったり出来るとか出来ないとか。
(平行世界系都市伝説的なノリで。怪異譚だし。)
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