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Artist's commentary
佳奈多
気が付くと爽やかな風が頬をなで、暖かな日差しの眩しい草の中で寝転んでいた。カーンと気持ちのいい音が空に響く。音に誘われそちらの方へ顔をむける。すると、もう見る事が叶わないと思っていたあの子がとても楽しげにボールを追いかけている姿が目に入る。-あの時、棗先輩は何を言った?-あり得るわけの無い夢物語、おかしくなったとしか思えない。だが今、目の先に映る光景を見続けることができるのならば、夢でも幻でもかまわないと、ただひたすらにあの子のはしゃいでいる姿を目に焼き付けた。