Artist's commentary
【PFNW】心持たぬ獣【記憶の階層】
「この衣にかけた呪い(まじない)は完全なものではないの。半分は心を保ち、もう半分は心を寄せ付けないためのもの。けれどシャロットはきっとあなたに足りない部分を補ってくれるわ。 貴方にとってあの子とともに行くことは、私の願いだけではないのよ。 旅路の果てにあなたの心が宿るのが先か、あの子が帰る場所を見つけるのが先か。賭けのようだけど、それでも本当に得たいと願うなら行きなさい。」
旅に出る前、オリばぁに頼みと共に告げられた言葉を思い出す。 未だ完全ではなくとも、この胸に灯る暖かさは、頼まれたからだけでは得られなかったものだろう。
シャロットはあの白い角竜を追っていった。その答えは旅路の終わりを意味する。更に追いたてようとする巨人たちを止める為に、もう獣へと戻ることにためらいはなかった。
「随分大きな獣だね でもそのままだといずれ力に飲み込まれそうだ。」
「こっちまで巻き込まれたんじゃぁ困るんだよねぇ!」
予言を探し求める水の妖の知識と幼き鴉天狗の気を借り、巨人を砕き遺産の地へ走る。
先に見てきた巨人や生き物たち、長くこの大地に生きてきたものたちの、求道者たちへの「怒り」は凄まじいものだ。 それはこの遺産の地で、求道者たちと対峙しても尚感じるものだった。 とめどなく流れ来る「怒り」を知った時、かつて奪った大勢の命が足下を飲み込んだ。・・なるほど・・これが心の重さというものか。
意識が暗闇に塗りつぶされる瞬間、頭上を舞う青色を見た気がした。
お借りしました/ 高原で イルイアさん【pixiv #34455596 »】 鴉天狗の泉童子さん【pixiv #34454300 »】 記憶の階層で ジャックさんフィリアさん【pixiv #34265611 »】 バホメット、バルホルメット【pixiv #35256934 »】 青い何かはこちらの【pixiv #35356304 »】お話から(階層が違いますが・・ぱられるということでどうかひとつ・・)
3章から4章にかけてなので場所、状況など問題ありましたら申し訳ないです。
エンディングまでには間に合いませんが、ゆっくりと続きを描きたいと思っています。PFNWお疲れさまでした・・!