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Artist's commentary
巴マミ
年が明けて間もない1月2日、僕は仕事初めで会社に向かっていました。ただ、その日会社はお昼からなので、ちょっと遊んで行こうとゲーセンに寄ったんです。するとどうでしょう!UFOキャッチャーのショーケースの中に、色とりどりの魔法少女が並んでいます。「よし新年の運だめしだドゥフッww」僕は飛びつきました。狙いはもちろんマミさんです!…だってマミりたいじゃないですか…しかし何度やってもマミれません。「ここで挫けたら今年一年きっと台無しだぞ…!」僕は焦りました。その時横から、残念さやかちゃん小脇に抱えたイカした紳士が声をかけて来ました。「そいつはな、掴んで取ろうとしても駄目やで。…端っこや。箱の端っこにアームを引っ掛けて突き落とすんや!!」…目から鱗でした。マミさんを取るには当然マミるべき…その狭い考えがかえって僕からマミさんを遠ざけていたのです。僕は新年早々一つかしこくなりました。それにしてもなんて親切で気さくな紳士なのでしょう…胸に熱いものがこみ上げて来た僕は、魂のこもったアームであっという間にマミさんを奈落の底へ突き落としてやりました。…それから僕は、店員さんから透明で中身丸見えの袋を渡されるという辱めを受けつつも、温かい気持ちでゲーセンを後にしました。…そうして捕獲して来たマミさんをじっくり舐め回すように観察しつつ、優しい気持ちで描いたのが、このイラストです。( 獲って来たフィギュアーの顔は壊滅的に平べったく、悪い意味でホームベースみたいだったので、直すのに大変苦労しました。)