Artist's commentary
小少将
■プロフィール:朝倉義景の家臣斎藤兵部少輔の娘。義景の嫡男阿君丸が永禄11年(1568年)6月25日に死亡した後、側室になったと伝えられ、元亀元年(1570年)に愛王丸を生んだ。天正元年8月、義景が刀根坂の戦いに敗れ、一乗谷を放棄して大野郡へ落ち延びるとこれに随う。朝倉景鏡の裏切りにより義景が自害した後、愛王丸、光徳院(義景母)とともに捕らえられ、8月26日、織田信長の命を受けた丹羽長秀の手により、南条郡帰りの里付近で殺害された。ただし『越州軍記』には愛王丸、光徳院が害されたと記され、小少将の名がないため、その後の足取りは不明とする見方もある。■義景は小少将を側室に迎えた後、酒池肉林に溺れたと言われている。(ウィキペディアより抜粋)■テーマは花と月の二面性です。明るい部分で花の彩色を強調して表の美しさを、暗い部分で月の影りのような、側室ゆえのやや腹黒いプライドやら野心を持った裏の顔を表してみました。■(さらに個人的なネタ)裏テーマは道化です。義景を酒池肉林に溺れさせるほどの魅力を持ちながら、『越州軍記』では最後足取りが不明だったり謎の多いところからそういうイメージを持ちましたが、あくまでも戦乱の世に翻弄されてしまうという様から踊らされたピエロのイメージを持つのもいいかと思います。ちなみに裏の顔が持ってる薙刀は狂気=凶器のダジャレでした。ひとり遊びすみません。