Artist's commentary
ザンジバル級機動巡洋艦(ジオン軍地球統括官マ・クベ専用)
「Ring of GUNDAM」&「Gundam GQuuuuuuX」クロスオーバー・オリジナルストーリーに登場。
アルテイシよりジオンが所有している地球の土地の管理と運営を任されたマクベ提督の乗艦。
名前は「ユエグアン」。中国語で「月光」という意味。
機種にパーソナルマーク、機体色は自分が好きなアイスラベンダーに染め上げて専用機としての個性を醸し出している。
武装、搭載MS数については通常のザンジバルとほぼ同じ。戦後にミノフスキークラフト能力を追加している。
※仕上げの照明効果にGrokを使用
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(「アルテイシア・ソム・ダイクン」からのつづき)
マ・クベは、「ユエグアン」艦橋内の艦長席脇に備えられた専用シートにもたれかかり、天井の大型モニターに映った2機のMSの機影を見つめてた。
「木星帰りに・・未来から来たMSだと?・・。この海域で戦闘なぞ不謹慎にもほどがある。通信士、マイクをこちらに繋げ。私自ら話しかける。」
通信士が通話準備完了の合図を指で送った。
「こちら、ジオン地球統合官マ・クベである。現在、小笠原海域で戦闘中のMS、並びに海域上空に滞空中のペガサス級戦艦の連邦軍に告ぐ。ここはジオンの占有管理下にあり、また、戦後協定により環境保護重点地域に認定された海域である。直ちに戦闘を停止し、該当海域と空域から速やかに退去せよ。」
マ・クベの凛としつつ冷ややかで抑揚を抑えた声を聞いたワイツ内のブラフマンは、その声音にわずかな嫌悪を覚えつつも妙案が浮かび、直ちに応じた。
「こちら地球連邦軍独立機動部隊司令官ブラフマン・シロッコ中佐。現在、こちらは連邦軍からの離反者でありテロ活動支持者たちの捜査及び鎮圧任務を遂行中。索敵行動中に離反者と貴軍との挟撃に遭い、この海域に入ったのが現状である。」
マ・クベは応答者であるブラフマンの張りがあり何某かの圧力さえ感じる声色に、人の上に立つ指導者的な風格を感じた。かつての上官であったキシリアやギレンの面影が心をよぎる。
(ほう。強敵かもな、これは。)
それは謀略渦巻く政治劇の渦中に身を晒し、数々の戦場にも出て多くの猛者たちと出会った中で培った直感でもあった。
「その説明は疑わしい。現に我がジオン海軍の潜水艦1隻が撃沈され、8機ものMSが撃破されている。ジオン占有領であるグアム海域から始まった今回の戦闘は、明らかに何らかの意図があると考えるのが妥当である。その点をいかに説明するか?」
ブラフマンはワイツ機内で僅かに笑みを浮かべた。
(良いな、このままその問いかけに乗るとしよう。)
「グアムからここまでの戦闘は、全て離反者でありテロリストの仕業である。我々は偵察中に遭遇したに過ぎない。我々独立部隊のここまでの戦闘範囲は極めて限定的である。」
「詭弁である。鎮圧部隊ならなぜ空中待機させている母艦は、ここまでガルダ級の動きを抑えなかった?鎮圧行動ではなく増援作戦に過ぎないのではないか?こちらを舐めてもらっては困る。」
イグニス・ガンダムのコクピット内のエイジィは、黙ってその会話を聞いていた。口を挟む理由もない。あのザンジバルの将官がアルテイシアの命令でここに来たのは間違いない。
それよりもワイツの凄腕パイロットが、いかにこの場を切り抜けるかが知りたかった。
「腕だけじゃなく、口も達者なパイロット・・ブラフマン・シロッコ。どう出る?」
静かにマ・クベの応答を聞いていたブラフマンは、その問いを待っていたという表情で頷き、そして返答した。
「では増援ではなく鎮圧である証拠をお見せしよう。」
ブラフマンは、通信をマ・クベの乗機ユアグアンにもオープンにして母艦であるホワイト・ファントムに命じた。
「艦長、ブラフマンだ。主砲及びメガ粒子砲スタンバイ。目標、四時の方向を飛行中のスードリ。」
(つづく)

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