Artist's commentary
HAMBRABI-A1 (ハンブラビ-アドバンスド1)
「Ring of GUNDAM」&「Gundam GQuuuuuuX」クロスオーバー・オリジナルストーリーに登場。
ティターンズが正式に採用したMS。
試作機はオーガスタ研究所で製作されたが、この正式機は南米の某所で製作された。
元々はパプテマス・シロッコが木星に向かう船団内にて設計し送ったデータを、オーガスタのスタッフが「そのまま」作り上げたものが試作機としてティターンズのバスクに渡された。その後キシリア暗殺計画で使用されたが、性能は想定以下しか発揮できず、大した活躍も見せずに撃破されている。
後にパプテマスはこれを聞き「敢えて欠点がある設計を渡した」と、同じ母体から生まれたと言われるブラフマン・シロッコに語っている。
「ニュータイプが乗るMSを作る技術者が、あの程度のミスを初手で見破れぬとは、ティターンズとはその程度か」と早々に相手を見限っていた。
その後パプテマスは、ささやかな詫び状と共に正式なデータ、そして既に組み立ててあった本体の基本フレームを船団から送り届け、以降は地球に全く興味を示さず、木星圏の自治都市の構想と具体化に没頭した。
そうした経緯で地球圏に戻るのは、パプテマスではなくブラフマン・シロッコとなった。
ブラフマンは、ほぼ木星人といってもいいほど半生を木星圏で過ごし、地球への帰還は彼にとって形ばかりの帰郷であり、あまり乗り気ではなかったことは確かであった。
天才的な技量を持って木星船団を動かす二人のシロッコは、連邦に属しながらも決して忠誠を誓っているわけではなかった。
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「連邦にもジオンにも興味はない・・ただ、パプテマス、木星に自分の国を作ろうという君のように、地球に僕の国を作れるなら別だが。」
「ブラフ、地球は美しい。ただあの重力圏に引かれた人々は真の意味で宇宙に羽ばたけない。ならば君が地球を、その者たちから解放すればいい。」
「相変わらず簡単に言うな、君は。」
「いや、事態はシンプルだ。君は拮抗した天秤の片方に乗るだけだよ。ジオンはアルテイシアという女性、姫を擁して地球圏と宇宙の融和を唱う。連邦は人口の半分を死に至らしめたジオンを弾劾し、組織と生活圏の再構築を叫ぶ。」
「融和と改革?自由と平等のような話だね。両立できない。行き着く先は同じなようだが全く違う。」
「僕たちが作りたいのは真の平等だよ、ブラフマン。それも本当に才能がある人々にとってのね。」
「ジオンの姫か・・血筋を頼っての統率はいつか齟齬を生む。本人も分かってるだろうけどね。パプテマス、僕は連邦に戻るよ。ジュピタープロジェクトは今のところ連邦頼りだ。木星の太陽化は進めたいからね。」
「頼むよ、ブラフマン。その時こそ、我らの木星国家の創設、そして独立の時だ。」
「フフ、できるかな、その第一歩の役割を僕が?」
「できるとも。僕より強いじゃないか、ブラフマン。このパプテマスが保証する。」
そうした会話から1年半をかけて、ブラフマン・シロッコは木星から戻った。そして1000年も未来から来たと言う人々とも会い、パプテマスと推進するジュピタープロジェクトが早期に実現できるという確信も持てた。
「なんと面白い。今の地球圏は宝箱だ。思わぬ土産が手に入りそうだ、パプテマス。」
パプテマスの意識が「そうか」と答えた。それは量子通信の様にタイムラグが生じない一瞬の会話だった。
ティターンズに招かれたブラフマンは、チブックの知識も瞬く間に吸収して天才的な技量を発揮していった。
そして、レイ・ムラサメにも近づいた・・。
地球圏内極東アジア。
ヤザン・ゲーブル大尉の乗るハンブラビA1は2機の部下を伴い、小笠諸島の島から島へと移動していた。
ジオンが匿う小娘、アマテ・ユズリハの発見と確保という、およそティターンズらしくない任務の末端となって、アマテを監視・護衛するジオンの海中部隊を炙り出していた。
「しかし、グラナダの一件以来、バスクが焦ってこんなことをするとは思わなかったな、なあラムサス?」
「そうですかね隊長?俺はあの御仁かなりテンパってるように思いますがね。な、ダンケル?」
「隊長は分かってたんでしょ?ハイマン総帥がグラナダの件からバスク大佐を外したの知ってたから、大佐を焚き付けたんですよね?」
「僻地勤めの俺たちに、こんな良い機体を渡された意味っていうのを考えたのさ。」
「意味?」
「これはただのゲリラ狩りじゃない。明らかに本筋につながる作戦さ。アマテという小娘、スパイなんかじゃなく、かなりの重要人物だ。」
「本気でかかれっていう、もっと上からの指示ですかね?」
「そうさ、勘がいいなダンケル。その気になれば俺たちの足を引っ張る奴らも掃除しても構わないって、な。」
「そこまで?」
「ああ、ティターンズは頭打ちだ。バスクあたりにはもう見込みはない。邪魔なのさ。つまり俺たちが宇宙に戻るためには、そこまでやれってことだ。それをこいつが、このモビルスーツが言ってるのさ。」
その直後に、夕焼けに染まるオレンジ色の海面が割れ、海中から三発の対空ミサイルが現れてハンブラビに向かって来た。
「来たぞ、ジオンのヘナチョコ玉が!俺たちが真のティターンズだということを思い知らせてやれ!」
その頃、地球周回軌道周辺では、ニャアンのデザリアとエイジィのイグニス・ガンダムが地球に降下する準備を慌ただしく進めていた。
※画像は仕上げの照明効果など一部作業でGrokを使用

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