Artist's commentary
「28歳って、おっさんなのか?」
本作を読んでくださった方から、
なんなら企画会議を出したときから
あらゆる方に受けたツッコミ・第一印象がこれでした。
担当編集の視点として断言します。
28歳はおっさんではありません。
アラフォーとなってしまった私も28歳をとうに過ぎ、だいぶ遠くまで来ました。
28歳なんてまだまだ若いんだよ!
そう思っています。
……しかし、高校生から見たらどうでしょうか。
小学生の頃、中学生は大人に見えました。
中学生から見た高校生も、大学生も。
みんなものすごい大人に見えました。
だったら高校生から見た28歳はどうでしょうか?
そう。青春真っ只中にいる彼らにとって、
28歳は「おっさん」に見えたとして、
そう呼ばれても、おかしくない年齢なのです。
少なくとも、この作品において。
中学を卒業して、ずいぶん経ち、社会人入学で正面から高校生活をやりなおす主人公。
28歳の兼重はそう思っているのです。
このギャップこそが、この作品の面白さのだと、担当編集は思っています。
高校の教室に、28歳のものすごく年上の「異物」がいる。
でもその異物は、15歳の彼らがこれから手に入れるスキルも、経験も、大人の余裕も、すでに持っている。
だからこそ男子は憧れる。
そして女の子たちは彼に注目し、目で追い、気がつけば好きになっている。
この作品の主人公・兼重には彼らが当たり前に持っているものが一つだけない。
高校での青春です。
その空白を埋めるために、彼は全力で走る。
走るから、周囲との溝が埋まっていく。
「おっさん」と「高校生」の間にあったはずの距離が、気がつけば、なくなっている。
28歳って、おっさんなのだろうか。
それは、読んだあなたに決めてほしい。
どういう視点で読むのか、それによってきっと変わってくるでしょう。
「28歳からやり直す、おっさん高校生活。
まさかモテてしまうとは。」
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ファンタジーかもしれないし。
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