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Artist's commentary
HEINKEL Kabine
ドイツの航空機メーカー「ハインケル」が1956年から1958年まで製造していた小型モビリティ。当時は戦後の貧しい時代であったこと、敗戦国軍事企業の民需転換、スエズ動乱による石油危機などの社会的要因により欧州を中心にスクーターやこのような小型モビリティを各社製造しており「マイクロカー」「バブルカー」などと呼ばれていた。
同社で製造していた174ccのスクーター用のエンジンを車体中央に搭載するMR 方式を採用、当時としては珍しい鋼製モノコックボディと空気抵抗を低減させるようなボディデザインを持ち、航空機製造技術のノウハウが生かされている。
車体前部が大きく開きそこから乗り降りする構造だが、これはモノコック開口部を小さくすることによる高剛性化と部品点数、工数を少なくすることによる低コスト化を狙った実用面での側面と、法律上ドアが2枚必要ということから屋根を開閉式のソフトトップにしそれを2枚目の「ドア」とするとした法律的な抜け穴としてこのような構造が採用された。これはイタリアのイソ・イセッタと同様である。

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