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Artist's commentary
【PFⅢ】グレッグ・モーガン【ギガンダル】
手にバールのようなものを持ってるのを見て分かる通り、元・大工である。
長年の経験からシックスセンスとも言うべき『物体にかかる負荷を感じる能力』を養った彼の仕事は絶妙のバランスで構成され、高い評判を集めていた。
しかし引き受けた仕事が気に入らないと『体重70kg以上の人間が後ろに30度寝そべると背もたれが外れて後頭部を強打してのたうち回るイス』や『1.2kg以上の物を入れると勝手にロックが掛かる机の引き出し』など、数々の悪魔的工作を仕掛けることでストレスを解消するようになる。中でも、ベタベタのバカップルが注文したボートのオールが、湖のド真ん中まで行ったあたりで左右同時に折れた細工は伝説とされ、『マッド・カーペンター』の称号を欲しいままにしていた。
だが、さすがに度が過ぎたためにギルドを追放される。以後、大工時代の力仕事で培った体力を活かして傭兵として食っていくことになる。彼は剣など使わず、愛用していたバールを得物としているが、バールは『殴る』『刺す』『受ける』『釘が抜ける』など、近接戦において意外に有効な武器あった。なお、このバールは先端を鋭利に研いであり、彼の豪腕にかかれば甲冑をブチ抜くことなど雑作も無い殺傷能力を秘めている。
余談だが、実戦にて振り下ろされた剣をバールの先割れ部分で白刃取りするという高度な芸当に挑戦して失敗し、右目を失う。以後二度とその技はやらないと心に誓う彼であった。