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Artist's commentary
Sexaroid Builder
秋葉原のメイン通りから北に一本外れた道に、目的の店はある。セクサロイド部品専門店ではないが、
品質と品揃えには定評のある店で、癖のある店主の老人の扱いにさえ慣れれば良い店だ。
セクサロイド部品は元々製造公差のピンキリが激しく目利きが必要で、高価でもあるため購入の敷居は高い。
大手通販サイトによる電子注文も可能だが、近年露呈してきた通信インフラとロジスティックインフラ
の維持限界による信用失墜によって、実店舗販売の重要性は増している。
ここらには他にも雑多な商店が軒を連ねるが、目立った客足がある店はわずかだ。
この街は移ろいと再生を繰り返す。
一つの時代を象徴した電気部品街、かつて栄華を極めたアニメ専門店街の姿を知るものは
もういない。
現在は看板も出さず、営業実態があるのかわからないダミー会社が入居する雑居ビルが多くなった。
かろうじて表通りにはオフィスと、過去の文化遺産を切り売りする土産物屋がせいぜいだ。
そんなビルの一つに店はある。半地下一階分階段を降りると汚れた手押し式のドアと看板が目に入る。
店の名前は「マッコイ・トレーディング」店主によれば金さえ払えば仕入れられないものは無いという…

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