Artist's commentary
効果覿面
※めーさくバレンタイン(大遅刻)
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効果覿面
※めーさくバレンタイン(大遅刻)
Image Description
今年のバレンタインは何にしよう。
めーりんはパチュリー様のお菓子作りを手伝いながら考える。
去年はさくやさんが風邪を引いていて、ホットチョコレートを振る舞った。
当日用意できなかったことを残念がるさくやさんを元気づけようと、「バレンタインは来年も再来年もありますよ。次は何が良いですか?」とおどけると、「気が早いわね」と笑ってくれた。
愛おしくて、熱の残る体を抱きしめた。
何十年先も、この人と一緒に過ごしたいと願う。そうだ。その時確か「じゃあ、めーりんのブラウニーが食べたい」と笑っていた。
今年はそれにしよう。
あたたかい気持ちが胸に広がる。しかし、パチュリー様から手渡された"人間用媚薬"というとんでもない爆弾によって、めーりんの胸中は文字通り大爆発する。
─バレタインはいつもよりほんの少し大胆になれる─
どこかの新聞の袖見出しを思い出す。
大胆のレベルで済むはずは無いのだが、普段より濃密な恋人と夜を過ごせるのかと思うと、めーりんの心は揺れてしまうのであった。結果として、めーりんは媚薬を盛ることはできなかった。普段より大胆で積極的なさくやさんを見たい気持ちはもちろん多大にあった訳だが、万が一にも大切な体に不調をもたらしたらと思うと、やはり恐ろしくて手は出せなかった。
夜。
ブラウニーを嬉しそうに食べるさくやさんの顔を見ると、去年の約束を守れてよかったと安堵する。
しかし、そこでもまた爆弾を放られることになる。
さくやさんが作ってくれたトリュフに媚薬が入っていると言うのだ。
途端、体が熱くなり、ドキドキと鼓動も激しくなる。心なしか眼にもハートが浮かんでいるような気もする。
大抵の毒や薬品には耐性がついていると思っていたが、この媚薬は効果覿面のようだった。
とにかくさくやさんをめちゃくちゃにしたくて仕方がない。
さくやさんは微笑んでそれを受け入れた。事の後、めーりんはその媚薬には何が入っていたのかさくやさんに尋ねるが、「内緒♡」といって教えてくれなかった。
恋人に一番効く媚薬が何か知れたさくやさんは、その腕の中でとても満足そうに微笑むのだった。
おわり

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