Artist's commentary
翠嶺の息吹
「山か……昔を思い出すな。
ここは俺のいた所ではないけれど、
色や匂いに懐かしいものを感じるんだ。
山を下りていろんな事があったせいかな。
今は少し景色が違って見える」
「おうい、マスター!
だいぶ歩いたし、そろそろ飯にするか。
とっておきの山料理を持って来たぞ!」
「おぉ、それはかたじけない。
まだまだ道のりは長いですからな。
では拙僧が火を起こしましょうぞ」
山道の傍らに腰を下ろした一行を労う様に、
頂からひと筋の風が、吹き抜けていった。

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