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  • ID: 10885348
  • Uploader: Pork Belly »
  • Date: 3 months ago
  • Size: 2.17 MB .png (2026x2865) »
  • Source: pixiv.net/artworks/141846352 »
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original drawn by macosee

Artist's commentary

  • Original
  • リモコンデビューバニーさん(3代目)

    錦糸町店:リモコンデビュー・バニーさん(栗本このみ・21)の場合

    グラスが触れ合う硬質な音。
    団体客の賑やかな笑い声。
    紫煙の向こうから、無数の視線が粘着質に絡みつく。

    錦糸町の雑居ビルにある高級ガールズバー、「Tokyo裏バニー倶楽部」のホールの中心。遮蔽物のない空間。
    ほぼ全裸の身体にウサ耳をつけて立っているわたしは今、全方位から「消費」されていた。

    手には、なみなみと注がれた高級赤ワインの乗ったトレイ。
    そして、わたしの最も秘匿されるべき場所には、鋭角なハイレグによって硬質な「異物」が無理やり固定されている。

    布面積が少なすぎる。歩くたびに生地が肉に深く食い込み、逃げ場を失ったその「異物」が、冷たく、容赦なく粘膜を押し広げて存在を主張する。
    何より恐ろしいのは、そのスイッチを「誰」が握っているのか知らされていないことだ。

    目の前で談笑するサラリーマンか。
    奥のボックス席の若者たちか。
    それとも、このホールにいる客全員が共犯者なのか。

    四方八方からの視線が、いつ発射ボタンを押そうかと狙う照準レーザーのように肌を焼く。
    わたしは特定の誰かではなく、空間に充満する「悪意ある好奇心」そのものに向けて、息も絶え絶えに唇を動かした。

    「あの……わたし、これ……初めて、なので……」

    視線を床に落とし、生まれたての小鹿のように震える足を踏み出す。

    「なるべく、優しく……お願いします」

    こぼしたら、終わりだ。
    あの罰ゲームだけは回避しなければならない。あれは…社会的死は免れないのだから。
    とにかく、お願い。許して。

    引きつった愛想笑いを空中に張り付ける。

    「こぼすと……その、罰ゲームされちゃうので……」

    その瞬間だった。

    ――カチッ。

    どこかで乾いた音が鳴り、わたしの股下の世界が裏返った。

    「――んぅっ……!?」

    想定していた「衝撃」などではなかった。
    もっとおぞましいほどに甘く、暴力的な熱波。

    一番弱いモードのはずだ。なのに、極限まで張り詰めたハイレグのテンションが仇となった。逃げ場なく密着させられた一点――わたしが一番弱い急所を、無機質な振動が正確に抉ったのだ。

    脊髄を駆け上がる痺れ。
    脳の芯が白く飛び、視界が揺らぐ。

    熱い。どうしよう……熱い!

    「あっ、ふ……っ、くぅ……ッ」

    砕けそうになる膝を、高いヒールで無理やり支える。内股が勝手に擦れ合い、その摩擦がさらに異物を肉へめり込ませる。

    いけない。仕事中だ。わたしはバニーだ。ワインを運ばなければ。
    理性で命じても、身体は正直に敗北していく。乳首は痛いほどに尖り、呼吸は浅く、体温の暴走を止められない。

    トレイ上のワイン水面が、身体の震えを拾って不穏なリズムで波打ち始めた。
    必死だ。わたしは必死に、尊厳を犯す快楽の波に抗っている。

    けれど、見えない指先は残酷だった。
    あたかもわたしの抵抗を嘲笑うかのように、誰かがもう一度、ダイヤルを回した。

    ブゥンッ!

    「――っ、あ!」

    限界を超えた電圧に、膝のロックが外れた。
    とっさにトレイを庇う。

    セーフ……!

    ……そう思った、次の瞬間。

    ポタ、ポタ。

    激しく波打ったワインがグラスの縁を越え、真紅の雫が床のカーペットに黒い染みを描いた。

    「あ」

    わたしの口から、間の抜けた絶望が漏れる。

    一瞬の静寂。
    ホールの喧騒が、嘘のように凍り付いた。

    目の前にいた女性客が、床の染みを見つめ、それからゆっくりと視線を上げ、わたしを射抜いた。
    その目は……これから始まる「ショー」を、心待ちにする目だった。

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