Artist's commentary
Welcome to the Cafeteria!
◾ヘブバン4周年イラストコンテスト応募作品
4周年おめでとうございます🎉
概要欄までこだわりたい!と思い、本イラストにちなんだストーリーを書きました。
※第五章後編のプレイを推奨
↓さらに高解像度で楽しみたい方はこちら!
https://drive.google.com/drive/folders/1SvH_AoRCGE7wt_H0Afg36Vm-b0eVd_DX
↓こんなところにこだわりました!
https://note.com/rinkiohen21/n/n532acb4b5609
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茅森 月歌: づかっちゃん!Welcome to the Cafeteria!
手塚 咲: 一体何の用かしら、急に呼び出したりして。
茅森 月歌: いいからいいから、ほら来て来て!
手塚 咲: ……何これ、やけにカフェテリアが装飾されているじゃない。
茅森 月歌: 何って、今日はづかっちゃんの誕生日でしょ?
手塚 咲: ………。
茅森 月歌: づかっちゃん?
手塚 咲: ええ、そうだったわね。
茅森 月歌: せーのっ!
一同: ハッピーバースデー!!
七瀬 七海: ……では、私から。
手塚 咲: 七瀬……?
七瀬 七海: 司令官。お誕生日おめでとうございます。
七瀬 七海: こちら、31Aの皆さんと選んだ花束です。
手塚 咲: ……花束?
七瀬 七海: はい。本日のために皆さんと相談して選びました。
茅森 月歌: ななみんがお花にめちゃくちゃ詳しかったんだよ!花言葉とか全部覚えてるの!
和泉 ユキ: マジで全部暗記してたからな。あたしが「赤いバラ」って言ったら、「情熱的すぎて司令官にはやや過剰かと」って即答されたわ。
逢川 めぐみ: うちが「ひまわり」言うたら、「明るすぎて司令官の雰囲気と合わないかもしれません」って却下されたで。
國見 タマ: 私が「エリンギ」って言ったら、「それはキノコです」って言われました!
和泉 ユキ: 花ですらねーじゃねーか。
七瀬 七海: ちなみに、エリンギの花言葉は「宇宙」です。
和泉 ユキ: 花言葉あるの!?キノコなのに!?
七瀬 七海: ……却下したのは事実ですが、皆さんの意見を参考にして最適な組み合わせを選定しました。
手塚 咲: ……あなた、そこまで考えてくれたの。
七瀬 七海: はい、司令官の誕生日ですから。
茅森 月歌: やった!てづななのやり取りだ!
朝倉 可憐: お似合いだよね。
和泉 ユキ: てづなな?
逢川 めぐみ: 手塚と七瀬で「てづなな」や。
七瀬 七海: ……。
手塚 咲: それで、これは何かしら?
茅森 月歌: 何ってケーキだよ。
手塚 咲: ……色々異物が混入しているように見えるのだけれど。
茅森 月歌: 異物じゃないって!31Aのみんなでそれぞれ一品を持ち寄って、オリジナルケーキを作ったんだよ!
手塚 咲: かつて某県にあったゲテモノ系喫茶店でも匙を投げそうな出来ね。この山盛り具合といい。
茅森 月歌: 何それ、登ってみたくなるってこと?
手塚 咲: 登山どころか遭難しそうよ。
手塚 咲: それで、この「ケーキ」には一体何が入っているのかしら。
和泉 ユキ: あたしはこっぴどく怒られても知らないからなー。
國見 タマ: 不肖わたくしめ、ハンバーガーをチョイスさせていただきました!
國見 タマ: Welcome to Dinneyです!エンジェルバーガーをどうぞ!
逢川 めぐみ: おい、タマぁ!!
國見 タマ: は、はいぃ!
逢川 めぐみ: ……士気レベルが上がった気するわ、おおきに!
和泉 ユキ: 士気レベルって何だよ、ゲームか。
朝倉 可憐: あたしはポテチ入れといた。
和泉 ユキ: ……ケーキにポテチって合うのか?
朝倉 可憐: 知らない。でもゲームしながら食べるときは最強だから。
東城 つかさ: わたしは京都の生八ツ橋を入れておいたわ。
和泉 ユキ: 修学旅行のお土産か。
逢川 めぐみ: うちはたこ焼き入れといたで。外はカリッ、中はトロッ、や。
和泉 ユキ: 誕生日ケーキに外はカリッ、中はトロッ、を求めてるやつなんていねーんだわ。
東城 つかさ: フォンダンショコラというケーキは外はサクッ、中はトロッっとしているわよ。
和泉 ユキ: あったー!外はカリッ、中はトロッ、のケーキあったー!
手塚 咲: ……それで、七瀬は何を入れたの?
七瀬 七海: こちらです。イチゴを入れました。
手塚 咲: まともね。
七瀬 七海: ケーキにはイチゴが定番かと思いまして。
手塚 咲: 助かるわ。あなただけが頼りよ。
茅森 月歌: またてづななだ!
國見 タマ: 七海さんもいつか"づかっちゃん"呼びになるんでしょうか!
七瀬 七海: ……それは。
手塚 咲: ならないわよ。
七瀬 七海: ……はい。
逢川 めぐみ: めっちゃ残念そうやん。
手塚 咲: それで茅森さん。あなたは何を入れたのかしら。
茅森 月歌: これがあたしの一品だ!
茅森 月歌: じゃーん、納豆!!
一同: ……。
逢川 めぐみ: くるで、司令官のくるくるーぱーが。
國見 タマ: ごくりんこ……。
茅森 月歌: いや待って、納豆って健康にいいしネバネバが絆を象徴してて——
手塚 咲: ……。
茅森 月歌: づかっちゃん……?
手塚 咲: ……ありがとう、祝ってくれて。
茅森 月歌: ……え、怒らないの?
手塚 咲: 別に怒る理由がないじゃない。みんなが私のために何かを持ち寄ってくれた。それだけで十分よ。
……。
そうだ。
私はずっと戦いの日々だった。
前世はバスケットボールだけが生きる理由だった。
それは、私にとって呼吸と同じだった。
怪我で一度は止まった。
それでも、這いつくばってでもコートに戻った。
ヒト・ナービィになってからも同じだ。
19Aでは殺戮マシンと呼ばれ、敵を屠り続けた。
司令官になっても、デスクで仮眠を取るだけの毎日。
ずっとFrontline——最前線で戦っていた。
そもそも私は、今日が自分の誕生日であることすら忘れていたのだ。
そんな私は知らぬ間に相手を傷つける言葉を吐いてしまう人間だ。
だから友達もできなかった。
でも、今───
息ができる。
戦場ではないこの場所で。
それが、なんだか心地よく感じる。
戦うことしか知らなかったこの私が、だ。
「づかっちゃん、ろうそく!ふーってして!」
彼女がケーキを差し出してきた。
賑やかなケーキの上で、小さな炎がゆらゆらと揺れている。
私は息を吸い込み、静かに吹いた。
炎が消える。
細い煙が、天井へと昇っていく。
───いつか、私の命もこうして消えるのだろう。
ヒト・ナービィの寿命は長くない。
この身体がいつまで持つのか私にもわからない。
「づかっちゃん?どうしたの、ぼーっとして」
彼女が不思議そうにこちらを見ている。
この子は、本当に誰に対しても壁を作らない。
私のような壊れた人間にも、当たり前のように手を伸ばしてくる。
……それがどれだけ難しいことか、この子は知らないんだろう。
「……いえ、なんでもないわ」
ああ───
ここに居てもいいと、そう思えた。

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