Artist's commentary
お気持ち
ネット上でのイラストの公開頻度を減らす事にしました。
FANBOXやFantiaへの投稿は引き続き行いますが、このサイトやSNSへの投稿は減らそうと思います。
とにかく今はモチベーションがこれまでにないくらい減退してしまっていて、考える時間が欲しいと思ったからです。
ただ、連続投稿が158週になっているので、途切れさせないように何らかの形で投稿するかもしれません。
理由についてはお察しの方もいるかもしれませんが、画像生成AIに対する世の中の反応と、画像生成AI利用者の言動です。
画像生成AIが世の中に出回って以来、誰でもレベルの高い画像を作成し、発表する事ができるようになりました。
絵を描いたことがない人でも、描いていたけれどあまり上手くなかった人でも、ハイレベルな画像を生成してSNSに投稿したり、作品を販売したりできる状態です。
その一方で自力で絵を描いている者に対して嫌がらせや攻撃を仕掛ける者が出てきました。絵描きをバカにしている意見も散見されています。AIに反対するだけで攻撃を受けているケースもあるようです。
今の状況は異常だとボクは思ったのですが、「技術の進歩で古い物が淘汰されるのは仕方ない」「技術の進歩のためには絵描きの絵は学習されて当然」という考えが当たり前のように広まっているように見えて、恐ろしくなりました。
学習されたくなければ自分の絵にノイズを入れなくてはならない。常に無断で学習されるリスクを気にしなければならない。pixivでも投稿するたびに「AI生成ではない」にチェックを入れなくてはならない。なぜ、自力で絵を描いている自分がそんなことを気にしなければならないのかと疑問しかないです。
正直に言って、画像生成AIは絵描きにとってメリットよりもデメリットの方がはるかに大きく、早すぎた技術だと思いました。
製作者に対して、良い感情は持っていません。(研究の為だけに許された無断学習のデータセットをそのまま世界にばら撒いた行為が特に。)
今のところは絵の非公開や投稿を辞める事まではしないつもりです。
3月には内閣府の「『知的財産推進計画2024』の策定に向けた意見募集」がありますので、その解答を見てから今後の事を考えていこうと思っています。
ちょっと考えがまとまっていない状態で書いたのでおかしな部分があるかもしれませんが、今ボクが思っている事は以上です。
いつもボクの絵を見てくださっている皆様、申し訳ありません。
自分勝手なこととは思いますが、どうか許してください。