Artist's commentary
魔窟のカルデア 2・3
青っぽいカルデア女子シリーズ
魔窟のカルデア
2「邪竜の魔女ver新宿1999」
3「いきつくさきはせっしょういん」
◆「邪竜の魔女ver新宿1999」
新宿探索の折、電車を使うことになった
乗車前「言っておきますが混雑にまぎれて妙なことをした場合デュヘインしますからね」
ー
降車後「・・・言っておきますが貫かれるのは貴方ですからね…」
(このあとめちゃくちゃ駅で迷った)
◆「いきつくさきはせっしょういん」
「今日は、誤解を解きに参りました。それにしても、「他人の解を解く」って、面妖な響きですね」
そういって彼女は部屋にすべりこんできた。一言も良いよとか言っていないのに...
扉を閉めようとするより前に前へ出て脇をすり抜け、そのままベッドに陣取るように座り、横をぽんとかるく叩いた。しかたなく、話を聞くことに...
いったい、誤解というのはなんだ
「ちまたではまるで私が、みだらな女であると思われている説があるではありませんか。」
説というか、実際に言われてるよね
「でもそれは違うのです。私は殿方のお話を聞いているだけなのです。」
...うん、続けて?
「はい、ただ、結果として、迷いを聞き疲れを癒す過程で、気を興した殿方も...まぁ、拒まず、包み、嗜む気構えでいるだけで、まるで私が好んでそういう趣向を積極的に得ようとしているわけではないのです... だというのに、特にここの方たちはなにか見てきたかのように私を避けるのです。一定距離を保って、それ以上近づいてこないのです。これは誰かが私の悪評を振りまいているとしか思えませんっ。
はぁ、すみません少し熱くなってまいりました。空調を触っても?」
...リモコンがそこにあるよ
「ありがとうございます。...なんというか、「何しに来たの」というようなお顔をされているような気もしますがマスター、この際です、私の話を聞いていただけますでしょうか。
よ...いしょ、あぁ届きませんね、ベッドに背を倒して手を伸ばしても届きません。
仕方ないですね...では、
―このままの体勢で、聞いてください。」
「私のどこに問題があるのでしょう」
『そういうところだ。ドブ川の毒婦め』
いつのまにか部屋の入口に絵本作家と、どういう組み合わせかその後ろに天の鎖が立っていた。そのまま慣れた作業で、かつ苛烈な攻撃と口撃で畳まれ縛りつけられた女は、そのままひきずられて退散していった。