Artist's commentary
「…シないの?」
「馬鹿言ってるんじゃない、服を着ろ」
ホテルの一室。二人きりになるとおもむろに衣服を脱ぎ捨てる担当の問いかけに俺は低く窘めるようにそう言った。まるで自分と同世代のように大人びて見えてもその実現役の女子高生だというのに。そも、プロデューサーとその担当アイドルという関係性においてはまさしく馬鹿げた問いかけだ。大人びてはいても小悪魔のような問いかけを何度言ってもやめようとしない悪戯好きなところは寧ろ年相応共言えるのだろうか。やれやれと俺は溜息をつきながら脱ぎ落された衣服を拾いこの困った担当アイドルへ手渡し、一旦部屋を出るべく踵を返した…つもりだったが気付けば俺は真っ裸で三つ指を突いて誠心誠意「宜しくお願い致します」と床に額を擦り付けていた…な…何を言っているのかわからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてn(ry