Artist's commentary
最初の相手は二つ上の会社の先輩
C社入社二年目の夏…
以前企画したイベントの前のりで係長と泊まりで出張することに
色々気にかけてくれる気さくな係長は 親友の兄で子供の頃から面倒みてもらっていた
出張前日 係長が別件で都合がつかないということで二つ年上の主任が急遽代理に
え!?あ あの 泊まりなんすけどいいんですか?
主任は二つ年上の先輩
落ち着いた知的で仕事のできるタイプ
入社時からの密かに憧れていた存在
まぁ仕方ないよね このイベントうちが企画してるし出席しないわけにはいかないわ
しゅ 主任がいいならいいんですけど…
そしてチェックイン時
え!? ツインって聞いてないんだけど…
あ…すいません 聡さん じゃなかった係長は親友の兄で よく泊まりに行ったりとかしてたんで…つい
す スミマセン公私混同でした オレ空いてる部屋ないか聞いてみます
待って まぁしょうがないわね
部屋変えるのも 後で書類の手続きが面倒なのよ
一泊だけだしいいわ でも変な気は起こさないでね
も もちろんですよ
そして夜
気怠い感覚 ジンジンする下半身
あれ? なんかいつの間にかヤッちゃってるんですけど…
酒弱いけど夕食で軽く飲んだワイン程度で酔ったのか? オレ全然記憶がない
す すいません おれはじめてで その よくわかんなくって…
えっと…あの そう 初めてだったんだ
わたしなんかが最初でよかったのかな…
”そ そんな オレ実は前々から主任のこと好きだったんです!”
言いかけた言葉を飲み込む
ヤッたあとで言うのは誠実じゃない気がした
無言になったオレを横目に
そのままシャワーに向かった主任にかける言葉がない
そのまま寝たフリで一晩過ごすも全く寝られなかった
翌日の主任はいつもどおり凛々しく
昨日のことなど なかったよう
帰りの電車で去り際に
昨日のことは気にしないで 忘れていいから…
目を合わさないその一言で心を決めた
しゅ 主任 いや 中村さん! 週末もし予定が空いてたら… その…何処か行きませんか?
振り返った彼女は微笑んで頷いた
後日談
あれ 実は中村に頼まれてな…
あいつ前々からお前に気があったんだよ
でもこれで お前とも 兄弟 だなw
え?聡さん ちょ…それって ちょっと笑えないっすよ マジっすかーっ
おわり