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Artist's commentary
大人になったらまたおいで
人魚を見たと言ったら、みんなは僕を笑った。
誰も信じてはくれなかった。
何度も足を運んだが、見たのは1度限り。
あれから随分時が経ち、僕も大人になった。
二十歳を過ぎた辺りから、無性に腹が減るのだ。
それは何を食べても満たされず、心までもが空っぽで
誰かを愛して愛されても何一つ満たされることがない。
それどころか虚しさは増すばかり。
彼女に会いたい。その気持ちだけが日毎強くなっていくのだ。
【惚れた男に我が身を食わせ永遠の命を与う】