Artist's commentary
姉様達が女にされてしまいました
それはほんの一瞬のことでした。
マスターを何だかんだで気に入っている姉様達は、今日も今日とて彼をからかいに行ったのです。
「今日は……そうね。私と私(エウリュアレ)が同時に彼にチャームをかけてみるというのはどうかしら?」
「それ面白いわ、私(ステンノ)! でも、そんなことしたら、あのマスターどうなっちゃうのかしらねぇ? 私達の美しさに、目の一つは潰れちゃうかもしれないわ」
クスクスと笑い合う姉様達。
この後自分達に起こるであろう悲劇を、この時彼女らはまるで知ってはいなかったのです。
結果としてですが、姉様達のダブルチャームを受けたマスターは、姉様達に愛情や羨望を超えたもの………つまりは、姉様達への性的情欲を掻き立てられてしまったのです。
荒れ狂うマスターは、例えること海神の如し。つまりは、ポセイドン的な意味でぶっ飛んでいたのです。
マスターは姉様達を、直ぐにでも襲いかねない風でした。
しかし、姉様達は彼の日ごろの温厚さから、そんな危険は梅雨ほども感じていなかったのです。
「ふん! なによ! こんなクソ雑魚マスターに何が出来るっていうのよ! そんな度胸も何もないくせに!」
「同感だわ、私(エウリュアレ)。どんなにお盛んでも所詮、アリはアリ。質量的にノゥなのよ」
「………いいこと思いついたわ、私(ステンノ)。コイツが惨めに私達の玩具にされているところを撮って、コイツを慕っている女達に見せつけてやりましょうよ!」
「いい考えだわ、私(エウリュアレ)。この男の下劣さを知れば、あの娘達はどんな顔をするのかしらねえ?」
私はやめた方がいいと思いますが………
と、私が言って聞く姉様達ではありません。姉様達は新しい玩具を見つけた子供よろしく、無防にもマスターへと近づいていきました。
本気モードの雷帝すら封じる自分達のチャームの威力を知っている姉様達は、マスターが自分達の手のひらの上だと信じて疑いません。
「「私(ステンノ、エウリュアレ)に堕とされる覚悟、あるんでしょうね?」」
二人の姉様は声を揃えて言いました。
———ですが相手は、数多くの女性英霊を堕としてきた、その道にかけては大英霊すら凌駕する気代の女ったらし、女性英霊特攻EX持ちのマスター。
しかも姉様達に魅了されているために、彼は姉様達を堕とそうと、その気になってしまっています。『特異点一つ修復ごとに、必ず一人は女をものにする』と言われたテクは、伊達ではありませんでした。………あ、ちなみに今のはマーリンの談です。私ではないので、後で煮るなり焼くなり好きにどうぞ。
ともかく、処女であった姉様達では、お話にもならなかったのです。絶倫と処女じゃあ、笑うに笑えません。勝負にもならないです。
まず、上姉様が純潔を奪われました。
マスターのアレを残酷にも足で踏みくだそうとしたばっかりに、逆に開いて無防備となった秘所を突かれてしまったのです。アレはカイニスでした。間違いなくカイニスでした。ポセイドンとマスターは最低です。
しかし、上姉様の変化は劇的でした。
始めこそ痛がり、マスターを罵っていましたが、みるみるうちに頬には赤みが差し、ひと突きされる毎に、かつて私が聞いたこともないお声を上げるのです。
初めてなのに、経験豊富なマスターによってすっかり気持ち良くされた上姉様は、正に井の中の河頭が大海を知ったかのようでした。
初めてマスターという男性を知った痛みと、意図せず純潔を奪われた悔しさ。そしてそれに勝る性の快楽は、上姉様を狂わせるには十二分に過ぎました。
自身が人間を見下す女神であるということすら忘れた上姉様は、マスターの上でよがり狂い、自ら彼へ吐精を求めると、彼が達する前に果てられたのです。
上姉様が見事、女性としての役割を果たされたのを見届けた下姉様は、流石に危険だと感じとったのか脱兎の如く逃げ出そうとしました。
しかし、マスターの手は早いです。上姉様が気絶したとみるや否や、その鋭い視線は下姉様へと向けられたのです。
猫の首根っこを掴むように、あっと言う間に捕らえられた下姉様は懇願虚しく、上姉様同様にマスターによって処女を奪われ、女にされてしまいました。
「「あぁあああああん♡」」
姉様達の歓喜の声が響きます。
もう何時間経ったかしれません。三人は狂ったように交わりを続けています。
上姉様も下姉様も、すっかり女性の顔になられて———そうです。ミイラ取りがミイラ。魅了した筈のマスターに、逆に魅了状態にされてしまったのです。純潔の女神は平凡なマスターに、あっさりと堕とされてしまったのです。
最初にマスターを魅了した姉様達の自業自得ではありますが、流石に同情を禁じ得ません。姉様達はマスターにかかったダブルチャームが解けるまで、すなわち朝まで、きっと彼の玩具にされてしまうことでしょう………上姉様も下姉様も、今日は確か危険な日なので心配です。
———ですが、こうしてはいられません。姉様達には悪いですが、こちらに矛先が向く前に撤退を………(記録はここで途切れている)。
………
ゴルゴン三姉妹が死ぬほど好きだという野郎友達に頼まれて描きました!とにかくエロくとのことだったので、いかがでしょうか?
………ちなみに出来上がったこれを見せたところ、アナちゃんにはダメ押しをされました。そこは幾人も一度の絵では描けないという、初心者ならではの未熟さとして許して欲しいですね!
野郎を描くのも苦手だから、藤丸君がのっぺらぼうだし!
恐らくこれが描き納めですが、来年もどうぞ私の絵を見に来てくだされば幸いです!