Artist's commentary
【PFAOS】異星【氷壁の神殿】
【企画】pixivファンタジアAge Of Starlight(https://www.pixiv.net/artworks/78509907)
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——神。
神殿を崩落させ、逃げ遅れた探索者達を赤い絨毯に変え、そして無造作に貪る"獣"がそのように奉られていたとしても不思議ではない。
二つの目と四肢を備えながら海のものとも山のものとも知れぬそれに比べれば、鉱石の巨人や月食いの巨虫にさえ可愛げを見出す者もいただろう。
圧倒的暴力を前にインティニアの民が膝を屈さずにいられたのは蛮勇ではない。
自分たちに勝利を信じ込ませるだけの力を掌中に収めていたが故に、彼らは立ち続けた。
大規模な術式の行使(https://www.pixiv.net/artworks/80010684)がそこにいた者達に伝達され、ただひとつの石を奪い合っていた者達同士が同じ流れを作り、今や氷牙平原そのものが巨大な罠場と化していた。
その最先方、流れに逆らう"獣"を戻さんとしていた少女の傍らに、女傭兵は忽然と現れた。
「石食い女!?」
少女は意外そうな声こそ上げたが、かつて剣を交えた直後(https://www.pixiv.net/artworks/79613832)のような怯懦に囚われる様子はなかった。それを目敏く読み取った女傭兵は早々に"獣"へと神経を集中させる。
「今はやつと戦うのが仕事だ。手を貸してやる」
交わす言葉は少ない。
氷の鎧を纏った少女と熱線を操る女傭兵、そのどちらも力の扱いを熟知し、役割を自ずと理解しあう。
迫る巨体を前に、どちらの目にも戦意が煌々と揺らめいている。
<氷壁の神殿の記憶>
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「おまえは星光石に馴染みすぎている。
使うほど後戻りできなくなるのは覚悟しておけ。
わたしやあのイカれた盾野郎のようにな」
<氷壁の神殿の記憶 断片 1>
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「ところでそのティアラはなんのつもりだ」
「? これはブリザードフォームだよ!」
「ふざけてる……」
<氷壁の神殿の記憶 断片 2>
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※不都合ございましたらスルーにてお願いいたします。
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お借りしたもの
■船(島)斬り:シャーロット=ベル(https://www.pixiv.net/artworks/79000680)
■『最強の敵!!』(https://www.pixiv.net/artworks/79613832)
■『邪神との戦い』(https://www.pixiv.net/artworks/80127323)
■非公式イベント:星を落とす日(https://www.pixiv.net/artworks/80010684)
お名前のみ
■イカれた盾野郎(冥刻の大盾ドノヴァン)(https://www.pixiv.net/artworks/79135678)
■廃星ヒュンドラ(https://www.pixiv.net/artworks/79204617)