Artist's commentary
【PFLS】アルビナ・シノガワ【ファイアランド】
今日も治療室の常連達に、睨め付けるような目付きの彼女は言う。
「次からは気を付ける?まぁまぁ、大変素晴らしい心がけです。私の父母上も兄上も家でよく宣う言葉なのですよ。それ」
「でもそういわれて次から気を付けて頂けた試しがないのです。さて、貴方の“次”は何時を前提にしていらっしゃるのかしら?」
何処までもひんやりとそして言葉だけは上品に。
「御遺体は非常に有益な情報の集合です。私、敵兵の方の検分に当たる度
“よくぞ亡くなってくださいました、これで貴方の仲間は大損害です”
と心より感謝するのです」
「ええ、つまり何が言いたいかと申しますと、生きて帰ってください。
せめてお亡くなりになるなら味方の陣地で。それだけで我々は損害を一つ回避できた形になるのですから」
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性別:女性
身長:130㎝
年齢:21歳
一人称:私/わたくし 二人称:貴方 ~さん(目上は~様)
やたらと言動の冷たいフォートブレイズ重壁騎士団所属の医療魔術師。
出自のため正確な種族は不明だが、恐らくは獣亜人と思われる。
戦傷者の治療、遺体の検分、戦地に置ける衛生環境の解析と対策が主な任務。
護身程度の戦闘能力しかなく、基本的に戦闘中は火動砦から出ない。
不可抗力の傷病でない限り治療は嫌味とセットのため、
「体の状態と心の状態が反比例になる」
「彼女に治療される前に俺を殴って気絶させてくれ」
などの定評がある。
幼少期は貧民街で浮浪児として病弱な妹と暮らしていたが、ある年に流行り病に揃って侵されてしまった。
その時地面の石ころを拾う等の奇行をしていた身なりの良いはがね人を見つけ、治療費のためにスリを働こうとした所をその本人に保護され、その後妹共々彼の家に連れ帰られ治療を受けた。
彼女自身は持ち直し完治したものの、妹は闘病の末死亡。
その後自分達を連れ帰ったはがね人にそのまま育てられ、都市部の大学へ進学し魔術を研究。
妹を殺めた病に対する治療法の簡略化を確立し、その功績を手にフォートブレイズ重壁騎士団の門を叩いた。
長命な種族の血を引いているのか、それとも幼少の劣悪な環境のせいなのかは定かではないが、体は小さく体形も幼い。
一度心を許した相手にはやわらかな口調で話し、感情が昂ると浮浪児時代からの柄の悪い口調がぶり返す。
現在は鋼錆症に関する研究を空き時間に行っている。養親には知らせていない。
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「ええ、はい、確かにシノガワ家の長女ですが。それが何か?は?魔術通信が来ているのですか?」
「はァ?父母上また子供拾ったの!?ハハハすまぬじゃないわ!あー…もう、丈は幾つ?片方男?…人間二人?後で適当に送るから、テイルホールはそっちで適当に縫い合わせとい
……あ゛あ゛ァ?後でこっちに取りに来るだァ!?おいまてふっざけんなこっちくん……っ通信を切るなァーーーっ!!!!!」
「私はね、そうなるかどうかわからないから大丈夫とかいってぼんやりするほど間抜けでもなければ、二度もベッドの前で諦めて棒立ちするほど物分かりが良い子じゃないの」
■こちらのキャラはフォートブレイズ重壁騎士団にお邪魔します。pixiv #72955239 »
鋼錆症、研究対象設定としてお借りしました。pixiv #73125201 »
■実父母、元学友、交友設定は未設定なので学生時代の知り合いやアイムユアファーザー等ご自由にどうぞ。
■父母上 pixiv #73128512 »
兄上 pixiv #74183130 »
■追記
最終章はレッドヴァル、クリフフォート間をフォートブレイズの転移機能を使って往復し負傷者の対応を行っています。つまりどっちでも絡んでいいのよ。