Resized to 56% of original (view original)
Artist's commentary
STO
”
ある日"それ"は空に現れた。
"それ"は何をするでもなくただそこに在った。
人々は戸惑い、恐れ、憧れ、それぞれの思いを抱いた。
しかし"それ"は何者の意図にもかまわずただそこに在った。
ある人は言った。「あのオーバーテクノロジーは我が国の宝になる!」幾たびも接触を試みた、しかし"それ"はそこに在り続けた。
ある人は言った。「あれはきっと我々を導く神だ!」崇拝者が1億を超えても"それ"はそこに在り続けた。
ある人は言った。「あの目障りなものを撃ち落してしまえ!」
街が瓦礫に変わり、人々が殺しあっても"それ"はそこに在り続けた。
ある人からすれば下等な生き物を観察するかのように、またある人からは迷える子羊を導くように。ともかく"それ"はそこに在り続けた。
多くの人々は諦め、"それ"などまるで無かったかのように暮らし始めた。
瓦礫に変わった街は何事もなかったように元通りになった、"それ"の直径50kmに及ぶ影の下を残して。殺し合った人々は多くの遺恨を残して。
数十年が過ぎ、"それ"など存在しないかのように多くの人々が振舞っていた。その日までは...”
というストーリーをjonyさんからいただきました。ありがとうございます!