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Artist's commentary
アーマライト AR-10
M14と居並ぶアメリカの第一世代アサルトライフルにして、今日のAR-15やSR-25のご先祖さまとなったのがこのAR-10であります。
設計したのはもちろんユージン・ストーナーその人で、当時彼が所属していたアーマライトがA-10で有名なフェアチャイルド社の銃器開発部門だったために、アルミ合金やグラスファイバーなど航空機メーカーならではの材質が多用されているのが特徴です。
作動方式はAR-15と同じくブレの少ないガス直噴式(DI式)で、反動を受け止めやすい直銃床も相まってフルオートでも集弾性は良好、しかも軽量とあって50年代の新型小銃トライアルにおいても競合するM14やFALより優秀な成績を残していたようです。
しかしこの時試験に供されたAR-10はバレルまでアルミ合金にしちゃったタイプだったために途中でバレルの破断事故が発生して落選、その後何ヶ国かに試験採用され高い評価を得たものの、事故のイメージが付きまとったのか大規模に採用する国はついぞ現れず、膨大な派生型をすべて合わせても製造数は10,000挺ほどのレアなライフルとなっています。
この二段式ハンドガードとバイポッドを備えたタイプは主にポルトガル軍に採用された後期型で、非常にゴツゴツした姿がとってもカッコよろしいと思います。SR-25のトイガンを作ってるメーカーなら比較的楽にモデルアップできると思うんですが、どこかやってくれないかな…