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Artist's commentary
巨人と移動教室
「は~い、男子ついたよ~」
上空から可愛らしくも重い声が響く
彼女がスカートを持ち上げると、スカートの中で温められた熱気があたりを包みこんだ。
肌寒い空間が一気に暖まる。
その熱気を作り出す巨大なふくらみから、小さな男たちが数人がロープを伝ってするすると降りてくる。
クラスメートもなれたもので、あまり驚かずいつもの日常を続けている。
「あんた、またお尻でコビトたちを運んだの? いい加減みつかったらやばいよ」
それを見ていた、彼女と同じくらいの背丈の巨人がさとす。
「だって~コビトたちが私のおしりに必死につかまってるの想像したら……んふふ♪ それに今日は……」
「今日は?」
「なんでもない!」
今日は少し気になっている男子が連れて行って欲しいといってくれたのだ。
嬉しくないわけがない。
地面に着地した彼を見ると、ごそごそと机をあさっていた。
「やば、忘れ物! 悪いんだけどまたつれてってくれないか!!」
「はぁい!よろこんで♪」
私は、彼が張り付きやすいようにお尻をぐいと突き出した。
「ち、痴女だわ……」