革製の首輪を填めるまでは何ともない様子だった。それは首輪に付けられた金属製の輪に、カチリ、とリードが繋がれた瞬間であった。ホタルの乳首がぷっくりと膨れあがったのだ。俺の目の前で跪かされる体勢のまま、リードを徐々に引き上げていくのと対象的にホタルの頭は俯いてゆく。「…顔を見せるんだ」自分でも不思議なほど落ち着いたトーンで、予定調和のごとく自然に出てきたその言葉に、ホタルの潤んだ瞳がゆっくりと持ち上げられる。
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