Artist's commentary
電「駆逐艦雷、電、ただいま戻りました~」
雷「ごめんね、木曾さん、ムラサさん達と話していたら、ちょっと遅くなっちゃったわ」
木曾「・・・」
雷「木曾さん・・・?」
パンッ!
雷「いつっ!」
木曾「・・・」
雷「な、何するのよ、木曾さん。いきなり叩くなんて」
木曾「何でかわからないのか?」
雷「・・・」
木曾「俺はあの戦闘の時、そのまま逃げろと言ったよな?雷・・・どうして言う事を聞かなかった?」
雷「それは・・・あのままじゃ、木曾さんが沈んじゃいそうだから・・・」
木曾「お前が来てもどうしようもない状況だっただろう。お前が今こうして海の上で浮かんでいられるのは運が良かっただけだ、お前、死んでいたかもしれないんだぞ?」
雷「それは木曾さんだって同じじゃない!木曾さんだって・・・!」
木曾「俺はお前達の旗艦だ。俺の命令は聞くものだ。そうだろう?」
雷「・・・」
木曾「それにだ、あのムラサとかいう連中と勝手に和気藹々と会話なんかして、敵かもわからない奴らと迂闊に交流しないでくれ。」
雷「どうしてよっ!?ムラサさんが敵?、そんな訳ないじゃない。私達を助けてくれたのに・・・」
木曾「それはわからない。敵の罠かもしれないだろう?俺達を生かして何か情報を得ようとしているかもしれないじゃないか?」
雷「えっ・・・?」
木曾「万が一の事もある、だから・・・」
雷「・・・木曾さんは酷いわ」
木曾「・・・?」
雷「必ず帰るとか約束しておきながら、守る気全然なかった癖に。木曾さんだってあのまま海に沈んでいたかもしれないのよ?」
木曾「・・・」
雷「それに、ムラサさんが悪い人な訳ないじゃない。私達を体を張って助けてくれたのに。今私達がこうしていられるのもムラサさんのお陰でしょ?なんでそんな事言えるの?」
木曾「雷、いい加減に・・・」
雷「木曾さんの事、もっと良い人だと思ってたのにっ!(ダッ」
電「雷!」
木曾「・・・はあ」
響「木曾さん・・・」
木曾「(お前がその気がなくとも図らずしもあいつらと内通している事になったら、俺はお前をスパイだと言わないといけなくなるだろう?)」
木曾「電、響、追いかけて雷を宥めてやってくれ」
電「は、はいなのです」
響「木曾さん、今回の件はどうするの?深海棲艦はともかくあの2人組みの事は?」
木曾「奴らの事は黙っておく。あの黒いチビが言っていた事もあながち嘘ではないかもしれない・・・」
響「・・・了解」